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核のごみ」どこへ「沿岸海底」が浮上 海の汚染 消えぬ懸念 /東京新聞

今日、
ご紹介するのは東京新聞の記事。
ツイ友が購読しているのを、四電本社前に届けて戴ける。
ちょい遅れだが、重要な情報源

【 要約 】

原発からでる「核のごみ」
経産省は海底に処分場を造ることを真剣に検討し始めたようだ。

海底下であれば地権者はいない。
だが、海が汚染される可能性があるが、
大丈夫なのか。

経産省資源エネルギー庁は先月、
核のごみの処分を議論する新たな有識者会議を設置した。
「沿岸海底下等における地層処分の技術的課題に関する研究会」
「等」は波打ち際も検討するという意味がある。

■イメージ
地上に管理棟などの施設を設け、
地下300mより深くに地下空間を造って埋める。

■沿岸部の場合
陸地から海底に向けて斜めに坑道を掘って
造ることもありうる。

経産省は現在、最終処分場に適した
「科学的有望地」を選定中だ。

■原則除外
火山から15キロ以内
活断層周辺
鉱物資源が見込まれる地域など

それ以外を適性のある地域

■「より適性の高い地域」
海岸から20キロ以内
運搬中の事故や住民の被ばくリスクを考慮し、
核のごみは海上輸送がメーンとなるから。

・・・

■土地取得のハードル低く
経産省は
「海底下」の利点にについて、
「基本的に公有地のため、土地利用に関する制約が少ない」

・・・・・

■ 海の汚染 消えぬ懸念 調査に手間とカネ
放射性廃棄物の地層処分に詳しい藤村神奈川工科大教授
「海底下」の安全性について、活断層に関する文献は少なく、
陸地よりも調査が難しいと指摘。

■ そもそも、陸地の地下であっても地層処分には課題が多い。
埋める核のごみの主なものはガラス固化体。
隔離するのは10万年以上。
何度も地震が起きる。
覆っている金属製容器、粘土の緩衝材が壊れる危険性がある。

埋めると言う処分
ガラス固化体に異常が起きても近づけない。

エネ庁担当者
「地層処分の安全規則は定まっておらず、
原子力規制委員会がこれから決める」

規制担当者
「詳細の議論はしておらず、今後の検討課題」

地層処分では
低レベル廃棄物も埋めることが検討されている。
ヨウ素129 半減期 約1570万年
炭素14   半減期  約5700年
ガラス固化せず破棄。

■万々歳の選択枝はない
既に発生したごみをどうするか。
覚悟の上での国民の合意が必要だ。

最終処分場が決まらず、再処理事業がうまく進まなければ、
いずれ原発内の燃料プールは満杯になる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

陸地がだめなら、海底があるさ。
海底は科学的有望地だと。
なんと、イージーな考えだ。

水は地球最大量の溶媒。
海に溶け出てもたいしたことはない。
とでも?

「海底下」は「基本的に公有地」お上のものだ。
何に使おうが文句あるまいとでも?

日本の頭脳が「再稼働 待った」日本学術会議 
原発未来世代に無責任
核のゴミ行き場ない といったのに。                    参照1

小泉元首相に、
「原発はトイレのないマンション」と揶揄され、
安倍首相がシャカリキになって、
直ちに最終処分場を決めろと命じたので、

お役人と御用が、ゴマスリで、
それでは、海底など如何が でしょうと
無責任にいいだした。

先が思いやられる。

・・・・・・・・・・・・
ドイツの例をご紹介しよう。                  参照2

アッセ

ドイツで最終処分場になり損ねたアッセ。             参照3
ドイツの叡智を集め決定された。

一番安定した地層とされた、岩塩層が実はぼろぼろで、
20年もしないうちに無数の亀裂が走った。
地下水が染みだした。
想定外。

10万年先まで安定した地層は
どこにもない。
ましてや、火山国で地震国の
この国にあろうはずもない。

対策はセメントを流し込み、ポンプで汲み上げるしかないという。
核廃棄物は取りださねばならぬ。

ドイツ:アッセ核廃棄物貯蔵所に浸水:二進も三進もいかない核のゴミ


・ ・・・・・・・

コンラート処分場

コンラッド Konradの方が正しいのか?
コンラッド鉱山(ザルツギッター)

鉄鉱石の採掘がおこなわれていた鉄鉱床
非発熱性放射性廃棄物の埋設予定地
地質構造 は,ゴアレーベンの岩塩層と全く同じである。
というから心配だ。

地層の上には厚い粘土層が覆っていたにもかかわらず
水がしみでたからだ。
政治的に選定されたようだ。

・ ・・・・・・・

ゴアレーベン

ドイツ ゴアレーベン最終処分場
当時のドイツ最新の知見で最も安全とされた。
安定な岩塩層の中なら大丈夫と1977年に決められた。
それが、2011年に白紙撤回された。
ただ、再度最終処分場に選ばれる可能性はあるという。

・ ・・・・・・・

ドイツの
叡智を集め決定された
はずなのに、
早くも想定外。

沸き出すはずのない水が
沸き出す。

この調子だと
10万年後までの安全など
誰も保証出来ない。

当たり前だよね。。





注1)個人の感想です。
注2)F1は福島第1原子力発電所の略称
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              東京新聞2016年2月4日
核のごみ」どこへ「沿岸海底」が浮上 海の汚染 消えぬ懸念 /東京新聞_b0242956_655779.jpg

核のごみ」どこへ「沿岸海底」が浮上 海の汚染 消えぬ懸念 /東京新聞_b0242956_6552994.jpg

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【読者とともに】
http://www.tokyo-np.co.jp/koudoku/

参照1 日本の頭脳が「再稼働 待った」日本学術会議 原発未来世代に無責任 核のゴミ行き場ない / 東京新聞
http://lituum.exblog.jp/23571166/

参照2 想定外の地下水流入 原発の後始末 ドイツに見る廃炉 ■中■ /東京新聞
http://lituum.exblog.jp/24228482/
染みだした核のごみ ドイツは失敗したか5 / 東京新聞
http://lituum.exblog.jp/22496486/

参照3 (ドイツ アッセ)かって最終処分場があった 私設原子力情報室 2014/02/16
http://nucleus.asablo.jp/blog/2014/02/16/7224473

当ブログ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「100キロ圏外に避難不可能なら 原発再稼働認めるな」 余命わずか 放射線研究者の「遺言」/ 東京新聞 
http://lituum.exblog.jp/25092914/

-6 東電の罪を問う 瀬戸の風
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-1東京新聞 http://lituum.exblog.jp/i34/

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  by setonokaze | 2016-02-16 07:03 | 東京新聞

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