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核のゴミはどこに行く? 近藤駿介 論説委員が聞く / 東京新聞

今日、
ご紹介するのは東京新聞の記事。
ツイ友が購読しているのを、四電本社前に届けて戴ける。
ちょい遅れだが、重要な情報源。

【 要約 】
NUMOの名を知る人は少ないだろう。
原発が出す核のごみを処分するために、電力会社の出資で2000年に設立。
ゴミ処分場 311後、立候補する自治体の気配もない。

そこへ、
ついこの間まで日本の原子力行政の指揮官だった前内閣府原子力委員会委員長が理事長として乗り込んだ。その胸の奥にあるものは?

飯尾 “原子力のドン”がどうして原発から出るゴミの始末を引き受けることに。
近藤 「宿命だと」 もう私は原子力にどっぷりですからね。
飯尾 311の時の原子力委員長だったという、責任感もありますか。
近藤 私はいくつか、間違いを犯した。例えば線量目標。 
飯尾 年間1ミリシーベルト以下ですね。
近藤 出発点は広島(原爆)から得た、生涯線量100ミリシーベルト以下では影響が見られないと言うデータです。これを翻訳して1年なら1ミリシーベルトだと。
本来線量は時間とともに変化するわけです。除染もしますし、放射能は自然に崩壊もします。変化は予測出来るわけですから、私としては毎日測定し、制御して、積算を重ねながら100ミリシーベルトに近づいたら、そこを逃げ出すこともある。つまり管理しようと言ったんです。
でも、いつの間にか「1ミリシーベルト」が独り歩きしてしまい、多くの人が家に帰れなくなった。私は負けたわけですよ。
 
飯尾 311 その翌日、メルトダウン 心境は。
近藤 スリーマイル島やチェルノブイリ原発の事故の後、ベント装置の必要性を訴えました。ところが当時の原子力委員長は原子炉に穴を開けるなんてとんでもない、この若造が何を言うかと、にべもない。

飯尾 NUMOは高レベル放射性廃棄物の地層処分、再処理されたプルトニウム
の絞りかすをガラスで固め、地中深くに埋め立てる為に設立された組織。
311の前後で考え方や見方が多少変わりましたか。
近藤 問題の重要性は変わりようがありません。
日本学術会議は地層処分の方針自体、白紙に戻せと言いますが、

飯尾 候補地選定 何か秘策は。
近藤 地域の持続可能な発展をともに考えましょうという提案が必要。
処分施設と共存出来る魅力的な地域社会の未来図を複数提示する。
「地層処分のあるまち」を。

飯尾 埋設した核のゴミを未来世代が回収出来るようにしておこうとか、
首長や住民と専門家が対話出来るよう協議会を設置しようとか、政府に変化も見られるようですが。
近藤 核の処分場の問題は、やっぱり無害化までに10万年という長きにわたってしまう。帰りの船は用意しておくべきだと思う。

飯尾 そもそも地震国日本に、10万年安全な候補地などあるのでしょうか。
近藤 シーラカンスを見て下さい。3億年前から安定的に存在している魚でしょ。
そういうとんでもなく変わらない世界はあるわけです。そういうところを探して使いましょうと。

飯尾 在職中どこまで道をつけられますか。
近藤 文献調査の立候補の手が10本上がることが目標です。

飯尾 核のゴミをこれ以上出さない工夫も必要。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

要約のつもりが、長くなってしまった。
全面特集記事ゆえ。
この記事の内容は重い。

重要な点。

1「年間1ミリシーベルト以下」
生涯100ミリシーベルト以下なら影響はない。
「出発点は広島(原爆)から得た、生涯線量100ミリシーベルト以下では
影響が見られないと言うデータ」
チョイマチ。このデータ確かABCCのだ。
広島に投下した原爆がいかにクリーンであったを証明しようしたと言う。
ICRP学説、科学的に根拠が薄い。だろう。
詳しくは、ググッてみて下さい。

2NUMO
A 地下深くに埋設するから安全だと言う。
その深さは、300メートルより深いので安全と言う。

この、考えに対して、垂直距離を水平距離に直せばよく分かる。
300メートルと言えば、裏山の向こうだ。
ここに、高レベル核廃棄物が、わんさか並んで保管だ。
粘土に包むと言うが、どこまで効果のあるものか?
気休め程度だろう。

B ドイツの最終処分場 アッセ が今、悲惨な状況だ。
かって最終処分場があった。 私設原子力情報室。
http://nucleus.asablo.jp/blog/2014/02/16/7224473

C「処分施設と共存出来る魅力的な地域社会の未来図を複数提示する。」
共存出来るはずもないこと。
共存出来ると言う。
マネーを使うのだろ。
金銭に変えられないものがある。
それが、人の本来の姿。
「命より経済」の金の亡者の幻想だ。

D 「立候補の手が10本上がることが目標」
とんでもない。

E まとめ
日本学術会議は
地層処分の方針自体、白紙に戻せと言っています。
「シーラカンスが3億年前から安定的に存在」と言うが、
これは、地球上で奇跡的に生延びたもの。
この日本に、このような場所はあろうはずもない。

天下り先。
任期を終えれば、高額の退職金が期待出来る。
原子力ムラの人材リサイクル事業。

電力会社の
設立したご都合組織。
電力会社が排出する核廃棄物は「当社のあずかり知らぬこと」
を一手に引き受ける。






注1)個人の感想です。
注2)福島第一原子力発電所のことを東電用語では1Fと称するが、
   1Fは建築図面では1階のこと。このブログではそのままF1と表します。
引用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                   東京新聞2014年11月22日
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