F1は地震で壊れていた!地震原因説を追う/追いかける男(12) プロメテウスの罠
田中三彦は
東京工業大学で機械工学を学んだ。
バブコック日立に入社する。
原子炉設計部に配属される。
最初に取り組んだのが福島第一原発4号機の圧力容器だった。
田中は設計部員のリーダを努めた。
転機は
86年のチェルノブイリ事故だった。
「シェフチェンコという監督が撮った16㍉フイルムの解説をたのまれたんです。
彼はフタッフ6人でチェルノブイリ事故を撮影し、6人とも死ぬんですが、
その映像の仕事が回ってきたんですね」
30時間分の映像を見た。
衝撃だった。
「爆発した原発、無人になった街……。
カルチャーショックでした。
それまで反原発って無知な人がいってるだけで、
説明したら分かってくれると思ってた。
しかし違う」
その時から
原発への疑問を口にし、
書くようになる。
原子炉を設計していた人間が原発への疑問を口にする、
その影響は大きかった。
さまざまな嫌がらせを受けた。
2011年10月、
田中に電話をかけてきた人がいる。
田中が国会事故調の委員になる前
「教えたいことがある」
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田中三彦 氏は間違いなく、原発をしっている。
圧力容器のスペシャリストだ。
彼は
「反原発って無知な人がいってるだけで、
説明したら分かってくれると思ってた」
と
チェルノブイリ事故は
当時衝撃的だった。
ヘリから撮影したフイルムには
放射線による白い、チカチカが捉えられていた。
日本の原発はソ連の様な旧式ではない。
日本の原発は型が違うので、黒鉛なぞ使っていない。
よって、日本ではチェルノブイリの様な事故は起らない。
この国の原子力ムラの主張だった。
この原子力ムラの主張が受け入れられ、
この国の原発の安全性が高まることはなかった。
むしろ、原発安全神話が強化されたため。
万一、事故が起きた場合の、対処は立案さえはばかれる事態となる。
田中三彦氏は、カルチャーショックを受ける。
そして、原発に疑問を持った。
F1がこれだけの
重大事故を起こし
メルトダウンした核燃料の居場所も
特定すら出来ていないのに、
原子力ムラの主張は、
現在の、加圧水型原発はF1の沸騰水型とは型が違う。
加圧水型原発は安全だ。
格納容器は大きく水素爆発はおこらない。と
チェルブイリの事故の時と同じ安全キャンペーンが
この国で始まっている。
歴史は繰り返すだ。
注1)個人の感想です。
注2)東電用語では福1原発のことを1Fと称するが、建築図面では1Fは1階のこと。当ブログではそのままの略「F1」を使用。
引用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
朝日新聞 2013年9月22日
プロメテウスの罠
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当ブログ
1. 東電社員達だけが飲んだ ヨウ素剤 証拠写真見つけた。
http://lituum.exblog.jp/17909501
2. やっぱり、東電の幹部がオフサイトセンターにいた。「東電社員達だけが飲んだ ヨウ素剤 http://lituum.exblog.jp/18863104/」
3. 福島第一原発は今も、終息していない。http://lituum.exblog.jp/18970441/
4. 福島の生活 取り戻す。放射能は浴びせられ損なのだ
。http://lituum.exblog.jp/19064207/
5. 石をうがつ 高木仁三郎 http://lituum.exblog.jp/19040868/
6. 東電の罪を問う http://lituum.exblog.jp/18898290/
7. 原発はもう無理 GEの発言 原文も http://lituum.exblog.jp/18757169/
8. 「科学者よ、声をあげよ」訴える故放射線専門家の妻 http://lituum.exblog.jp/18471961/
9. 2022までに脱原発 ドイツの決断 現地からのレポート
http://lituum.exblog.jp/18025076/
10. 脱原発への確かな証拠 1 http://lituum.exblog.jp/17514589/
11. 示唆に富む「福島原発事故」@aquamasa さんのこと。http://lituum.exblog.jp/17545256/
12. 福島を知りたければ、チェルノブイリに学べ 第7編 完
http://lituum.exblog.jp/20406238/
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by setonokaze | 2013-09-24 22:40 | プロメテウスの罠