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まだまだ不安,学校給食(日本の歪んだ給食行政)

今日、ご紹介するのは

田中一郎氏のレポート

学校給食は
放射能フリーが望ましい。
だが、無頓着な、学校、教育委員会、
市、県、教育関係者が多い。
業者、PTAにしてもそうだ。
理解の程度がピンキリだ。

大切な我が子を預ける親としては、
放射能の知識を身につけていればいる程、
学校の無理解にあきれ果てる。

国の基準に準じている。
安全である。
今まで問題は起っていない。
大多数の他の父兄からの問題指摘はない。
などなど、無理解も甚だしい。
 
立ち向かうママ達は孤立しがちだ。
間違った主張をしているのではない。
言うべきことは言っておかないとならない。
だが、放射能のイロハから理解してもらうのは
大変だ。
そんなママ達に 
少しでも参考になればと思う。

引用 ……………………………………………………………………………………………
   
   まだまだ不安,学校給食(日本の歪んだ給食行政)  田中一郎  2012.11.2

下記の4つの記事は,『週刊金曜日 2012.10.26』掲載の学校給食の放射能汚染に関する記事や,学校給食関連記事を若干集めたものです。ごく簡単にご紹介だけしておきます。

 <学校給食関連記事>
・まだまだ不安,放射能と学校給食(『週刊金曜日 2012.10.26)』
・マダムトモコ・インタビュー「情報くを提供することで子どもの健康を守りたい」
(『週刊金曜日 2012.10.26』)
・お勧めの給食検査はこれだ
(『週刊金曜日 2012.10.26』)
・いわき市が地元産給食を凍結(2012年10月7日付河北新報)

 上記の記事の中でも,『週刊金曜日』の成澤宗男氏が「黒猫先生にQ&Aで学ぶ」として3ページにわたり執筆されている記事は必読のように思えますので,是非,ご覧になってみてください。若干の記述を引用してみますと,

(1)「(厚生労働省の新基準の一般食品=放射性セシウム100ベクレル/kgは)廃棄物の基準として,環境省は,1キロあたりセシウムが100ベクレル以下であれば廃棄物として,安全に再利用できると定めています。逆に言えば,100ベクレル/kg以上であれば,廃棄物としても安全に再利用できないということになります。この新基準値を,学校給食の使用基準にしている自治体もありますが,給食としてはありえない数字だと思います」(⇒ 全くその通りで,学校給食の基準が,捨ててもいい放射能汚染ゴミの基準と同じ,などというのは考えられません:田中)

(2)「多くの自治体の流通品検査を見ていると,出ないことが分かっている食材ばかり測定している。(中略)市民測定所の結果を見ていた方がよほど役に立つ」(⇒日本の行政のやることは,どうしてこうもダメなのでしょう。確かに日本の行政は国も地方も問題だらけですが,他方で,一つには我々一般市民・国民にも責任の一端があるように思います。ろくでもない人間を地方議員や首長に選ばない,ということや(住民投票に反対した政治家などは二度と当選させないという厳しい姿勢が必要です等),様々な形で行政に異議申し立てや改善を求めて行く姿勢が,国民・市民・地域住民に不足しているのではないかと思います。人間の権利は守ってもらうものではなく,みんなで力を合わせて自分で守るものです:田中)

(3)「毎日のように食べているかどうかということと,1回あたりの摂取量,そして,セシウムの濃度の3つを総合的に判断して,(検査する対象の)優先順位を決めるべきです」(⇒ 全くその通りですが,それ以上に,検査機器類の大量導入や検査要員の抜本的拡充を政府や自治体にさせなければなりません:田中)

(4)「(給食に出す使用基準は)食材平均で0.25ベクレル/kg,(中略)それが無理なら,それぞれの自治体が2.5ベクレル/kgとか3ベクレル/kgという使用基準をしっかり設けて,それ以上の数値が出たらもう使わない,もしくは使用基準値と定量下限値を合わせるべきです」(⇒ 私は学校給食はゼロベクレルであるべきだと考えております:田中)

(5)「丸ごと検査を実施している自治体は多いですが,私はほとんど意味がないと思っています。丸ごと検査は,行政にとってみれば「給食検査」をしていることをアピールでき,費用も単品ごとの検査よりも安く済むし,定量下限値を高めに設定すれば検出されることはまずない」(⇒ つまり,うるさいお母さんを黙らせるためにやる検査が「丸ごと検査」ということのようです。しかし,今日のような学校給食行政では,全てのお母さんは「超うるさく」なるべきです:田中)

 それから,成澤氏が紹介した「黒猫先生」のサイトのURLは下記です。興味深い内容です。
*黒猫の戯言
 http://tomynyo.tumblr.com/

 私は,この学校給食を巡る行政と,子どもを守らんとするお母さん達との攻防を見ていて思うのは,次のようなことです。

(1)女性の危機認識,特に母性のそれは,(屁)理屈を超えた大きな正論パワーを感じさせ,今の歪んだ日本の仕組みやあり方=特に食生活や子育ての抜本改革につながっていく大きな可能性を感じます。今回の学校給食における「食」の安全確保に真っ先に熱心に取り組んだのは,今まで政治運動や市民運動とは縁がなかった一般の主婦・お母さんたち地域住民でした。また,福島第1原発事故後の脱原発・反原発の動きを底辺で支えているのも,多くはこうした女性の方々です。

(2)学校給食における放射能汚染の排除・子どもの無用の被曝回避の対策は,自治体によって差が大きくなっています。各自治体の首長や地方議員,自治体職員の理解度にもよりますが,それ以上に,上記(1)で申し上げたお母さんたちの活躍の差が大きいと言えます。

(3)上記にも書きましたが,日本の行政は国も地方もどうしてこうもダメなのかと思います。中でも学校教育・学校給食をつかさどる教育委員会は最悪の部類でしょう。抜本改革が必要です。(但し,維新の会・橋下方式は絶対にダメです)

(4)学校給食の安全確保をはじめ,食の放射能汚染と安全の問題に関しては,どういうわけか既成の革新政党・政治グループや,これまで食の安全に熱心に取組んでいた市民団体・市民運動の姿が薄くてよく見えません。3.11福島第1原発事故以降,休眠してしまったのでしょうか? 私は,この1年半の動きを振り返り,(多くの脱原発・反原発市民運動が,福島第1原発事故で大きな被害を受けられた東日本全域の被害者の方々への賠償・補償・再建支援の問題に取組まない・応援しないことと併せて)日本の市民運動や市民運動団体に,やはり問題があるように感じています。
 徹底的に批判されるべきは,もちろん加害者・東京電力や事故責任者・国,それに原子力ムラや原子力産業達やマスコミなどですが,それを批判する側も反省すべきところはあるように思えます。

田中一郎様 快く掲載許可戴きありがとうございます。感謝致します。  (2012.11.5) 
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【瀬戸の風の特選動画 】
霧箱アルファ線の錯乱(1)アルファ線はまるで線香花火のようです。目で見て実感して下さい。
内部被曝が問題なのは、体内で細胞の染色体が放射線の直撃を受けるからです。
100ベクレルは1秒間に100放射線が放射される。1分で6000、1時間で36万、1日で864万放射線が飛びでる。。

  by setonokaze | 2012-11-05 00:04

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