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東電はホウ酸105トン、ヒドラジン73トン使用するも垂れ流し?

東電はホウ酸105トン、ヒドラジン73トン使用するも垂れ流し?

ドラム缶1個の油を海に流出させようものなら、県の公害防止課、消防署が飛んできて、
オイルフェンス、オイル吸着マット、柄杓で必死で回収しなければならないのに、
何故に、
原発は一切の回収騒ぎにならないのか? 

あまりの不条理。
かような反社会的便宜が原子力発電所にあるのならば、原発の存在価値はない。
原発はあまりに、自然環境に対して危険きわまりない。


ホウ酸
毒性 吐き気、嘔吐、下痢 致死量は2000〜4000mg/kg
殺菌剤、殺虫剤、医薬品(眼科領域)、難燃剤、原子力発電におけるウランの核分裂反応の制御、そして他の化合物の合成に使われる弱酸の無機化合物である。化学式はH3BO3、時にB(OH)3とも書く。常温常圧では無色の結晶または白色粉末で、水溶液では弱い酸性(ウィキペデイア)

今回、ホウ酸の早い段階での投入をアメリカに提案されていたと言う理由は下記の通り。

ホウ素の高い中性子捕獲能力を利用して、原子炉の核分裂で生成する熱中性子の吸収剤[5]として利用されることがある。この場合は容易に水溶するホウ酸として利用することが多く、ホウ酸水の場合は冷却材も兼ねる。なお、放射性核種の原子核崩壊は熱中性子がなくても自発的に起こるものであるため、吸収剤としてのホウ素は役に立たない。従って、崩壊熱で原子炉が高温となる状態は、別の手段で冷却を行う必要がある。(ウキペ)

ホウ酸を使うのはホウ素、ボロンが中性子を効率よく捕捉するから。
単体は硬いので、使いにくい様だ。原子炉で制御棒に使われる。

いずれにしても、そのまま、自然界に排出するのは許されることでない。

ヒドラジン
無機化合物の一種で、示性式が H2NNH2 と表される弱塩基。
アンモニアに似た刺激臭を持つ無色の液体で、空気に触れると白煙を生じる。水に易溶。強い還元性を持ち、分解しやすい。引火性があり、ロケットや航空機の燃料として用いられる。常温での保存が可能であるため、ロシアなどのミサイルの燃料としても広く用いられており、また人工衛星や宇宙探査機の姿勢制御用の燃料としても使われている。脱酸素剤として広く使用され、特に高圧ボイラーの防食剤として使用されている。水加ヒドラジンは燃料電池の燃料としても模索されている。毒物。気化吸引、皮膚への接触ともに腐食をもたらす。また中毒症状をおこす。(ウキペディア)

別名: H2NNH2 毒物:(ヒドラジン) (性状)無色透明でアンモニアに似た臭いの液体。比重1.00。沸点113.5°C 融点1.4°C。
蒸気圧1.92kPa(25°C)。水に極めて溶けやすい。ア ルコールに可溶。空気中で発 煙する。蒸気は空気より重く、引火しやすい。引 火点37.8°C爆発範囲4.7~100% (空気中)。

ヒドラジンが半端ない毒物なのは、下記の通り

措置 漏えい時
風下の人を退避させる。退避する際は、水に濡らした手ぬぐい等で口及び鼻を覆う漏え いした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。付近の着火源とな るものを速やかに取り除く。作業の際には必ず保護具を着用し、風下で作 業をしない。 漏えいした液は土砂等でその流れを止め、安全な場所に導き、密閉可能なステンレス製 空容器にできるだけ回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流 す。この場合、濃厚な 廃液が河川等に排出されないよう注意する。
出火時 消火作業の際には、必ず空気呼吸器その他の保護具を着用し、風下で作業をしない (周辺火災の場合) 速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には、しゃへい物の活用等容器 の破損に対する防護措置を講じ、容器及び周囲に散水して冷却する。容器が火炎に包 まれた場合には、爆発・破裂の危険があるので近寄らない。 (着火した場合) 多量の水又は消火剤を用いて消火する。 (消火剤) 水、粉末、泡、二酸化炭素、強化液
暴 露・接 触 時 急性中毒と刺激性
(吸入した場合) 鼻、のど、気管支等の粘膜を激しく刺激し、腐食する。はなはだしい場合には肺水腫、 呼吸困難を起こすことがある。頭痛、悪心、嘔吐、チアノーゼを起 こすことがある。 (皮膚に触れた場合) 皮膚を激しく刺激し、腐食する。皮膚からも吸収され、吸入した場合と同様の中毒症 状を起こす。 (眼に入った場合) 粘膜を激しく刺激し、腐食する。はなはだしい場合には失明することがある
医師の処置を受けるまでの救急方法 (吸入した場合) 直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、鼻をかませ る。呼吸が困難な場合又は呼吸が停止している場合には直ちに人工呼吸を行い、心 臓が停止している場合には直ちに心臓マッサージを行う。 (皮膚に触れた場合) 直ちに付着部又は接触部を多量の水を用いて洗い流した後、汚染された衣服 やくつ 等を脱がせる。更に付着部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流す。 (眼に入った場合) 直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。
注意事項 1.空容器の鉄サビ等との接触により爆発することがあるので、回収容器はステンレス製 が望ましい。ステンレス製容器がない場合は、水を張った容器に少量ずつ加 えて希釈 し、回収する。 2.加熱、火花等により爆発することがある。 3.空気中の酸素と徐々に反応してアンモニアを発生する。アンモニアは有害なので注意 する。 4.酸化剤と混合すると常温で放置した場合であっても爆発することがある。 5.液体を吸収させた布、紙等は常温に放置した場合であっても発火することがある 6.水と接触すると強アルカリ性を示す。 7.火災等で燃焼して窒素酸化物のガスが発生する。ガスは有害なので注意する。
保護具 保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、アルカリガス用防毒マスク、 (火災時:空気呼吸
http://www.pref.shiga.jp/e/imuyakumu/dokugeki/hi08.pdf

ロシア(中国?)でロケットが墜落し、村一つが全滅したとの報道があったと思う。

水質汚濁防止法 による「特定物質」に平成23年3月16日付官報で政令により定められたとある。
これって原発事故わずかに3日後、お上はことの重大さをお分かりだった様だ。
でも、届けが義務化されただけ。ざる法だね。
お上のやることはこれだから。。

ヒドラジン除去は組成が明らかだから、さほど難しいことではない。
私は、これ程の猛毒のヒドラジン 処理なしに海に投棄は許せない。

F1では排水処理施設が壊滅し、仮設で稼働しているのは、ごみ、油、セシュウム除去、ゼオライトに吸着される物質のみのでないかと、危惧している。
公害防止の展望を公表出来ないのであれば、他原発も、事故時は、今回と同じ対応となるのは、自明であるから、他原発の再稼働をも、絶望となる。
いや、許されることでない。

ドジなことをしたもんだ。
                    

                         東京新聞 2012年1月6日

          臨界・腐食防止で使用 処理水の有害物質放置

 福島第一原発で、高濃度汚染水を処理した水には、腐食防止などのため大量の化学物質が含まれ、この水が海に放出されると、放射性物質とは別に汚染を引き起こす可能性のあることが、東京電力などへの取材で分かった。水は原子炉の冷却に使われるが、建屋地下への地下水流入で、使い切れないほど水量が増え、既設タンクは残り容量が少ない。混ぜられた化学物質はいずれも有害だが、東京電力も国も、この問題を放置している。
 投入されている化学物質は、ホウ酸やヒドラジン。
 ホウ酸は核燃料が連鎖的に分裂する臨界を防止する働きがあり、年末までに百五トンを投入。ヒドラジンは原子炉などの金属材の腐食を防ぐ役割で、七十三トンを入れた。
 ただし、いずれの物質も人体に悪影響がある。ホウ酸はゴキブリの駆除剤にも使われ、人間が吸い込むと、吐き気や下痢などの症状が起きる。ヒドラジンは、皮膚に触れると激しくただれ、体内に取り込むと中枢神経や肝臓、腎臓の機能障害を引き起こすとされる。そのため、水質汚濁防止法などにより規制がかけられている。
 汚染水の場合、放射性物質にばかり目が向けられがちだが、外部への放出となると、こうした化学物質による海洋汚染も無視できない問題となる。
 東電は十四万トンの処理水タンクを準備しているが、早ければ三月にも満杯になる可能性がある。水があふれるのを防ぐため、原発の敷地にまけば作業員らの健康問題につながる可能性があり、海洋に放出すれば、新たな魚介類への汚染を引き起こしかねない。
 東電担当者は、放射性物質に関しては「仮に放出する際は、可能な限り浄化する」としているが、化学物質となると「現時点では特に検討していない」という。
 環境省も、化学物質の問題には着目していない。

  by setonokaze | 2012-01-07 02:50

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