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「福島第一原発の事故での海への放射性物質の排出は今後もゼロ扱い」は許せない。#genpatsu #原発

今回の保安院による汚染水ゼロ扱いには 開いた口が塞がらない。
お上、東電に都合良いあまりに身勝手な解釈だ。
空中に飛び散らした放射性物質も「無主物」で東電に責任はないと言う。
海に排出した放射性物質は今までも、今後もゼロ。
これで、東電が罪に問われる事は無くなった。
これ程の傲慢はあるだろうか。

公害防止の基本 
濃度規制と、総量規制の2つで、有効に公害が防止出来る。
どちらを緩めても、公害の防止は出来ないのだ。
それが、今回、総量規制は問わない。どころか、ゼロにすると言うのだ。汚染水が漏れたのだが、「緊急事態」なのでゼロにする。すなわち汚染水の排出はなかった事にすると言うのだ。

いくら緊急事態だとしても、法を破れば罰がある。
かって、よど号ハイジャック事件というのがあって、人命上超法規処置として犯罪者を放免したが、ろくな結果にならなかった。日本は法治国家だ。東電ごときいち株式会社に行う事ではない。

原発によるこれ程の海洋汚染は世界で初めての事だ。
保安院が汚染はなかった事にしても、自然界に与えた深刻なダメージがチャラになる訳ではない。
福島県や近海にとどまらず、世界的汚染が始まっているのは公表されているシュミレーションのとおりだ。

許せない行為だ。





保安院 海への汚染水 ゼロ扱い 
          
                         (東京新聞 web 2011年12月16日) 
福一原発事故で、何度も放射性物質を含む汚染水が海に漏出したが、経済産業省原子力安全・保安院は「緊急事態」を理由に、法的には流出量は「ゼロ」と扱ってきたことが本紙の取材で分かった。今後、漏出や意図的な放出があってもゼロ扱いするという。政府は十六日に「冷温停止状態」を宣言する予定だが、重要な条件である放射性物質の放出抑制をないがしろにするような姿勢は疑念を持たれる。
 原子炉等規制法により、電力事業者は、原発ごとに海に出る放射性物質の上限量を定めるよう決められている(総量規制)。福島第一の場合、セシウムなどは年間二二〇〇億ベクレルで、年度が変わるとゼロから計算される。
 しかし、四月二日に2号機取水口近くで高濃度汚染水が漏出しているのが見つかり、同四日には汚染水の保管場所を確保するため、東京電力は建屋内のタンクに入っていた低濃度汚染水を意図的に海洋に放出した。
 これら二件の漏出と放出だけで、原発外に出た放射性物質の総量は四七〇〇兆ベクレル(東電の試算)に達し、既に上限値の二万倍を超える。
 試算に対しては、国内外の研究機関から「過小評価」との異論も出ている。
 今月四日には、処理済みの汚染水を蒸発濃縮させる装置から、二六〇億ベクレルの放射性ストロンチウムを含む水が海に漏れ出した。
 さらには、敷地内に設置した処理水タンクが来年前半にも満杯になる見込み。この水にもストロンチウムが含まれている。東電はできるだけ浄化して海洋放出することを検討している。漁業団体の抗議を受け、当面は放出を見送る方針だ。
 保安院は本紙の取材に対し、事故への対応が最優先で、福島第一は損傷で漏出を止められる状態にない「緊急事態」だった点を強調し、総量規制を適用せず、四七〇〇兆ベクレルの漏出をゼロ扱いする理由を説明した。
 「緊急事態」に伴う特例扱いは「事故収束まで」続くとも説明したが、具体的な期間は「これからの議論」とあいまい。
 今後、仮に放射性物質を含んだ処理水を放出したとしても、ゼロ扱いを続けるという。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011121690070643.html

  by setonokaze | 2011-12-20 00:27

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