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カテゴリ:四電( 1 )

 

伊方原発3号機 起動直前に1次冷却水ポンプ漏れ事故 /考察Ⅱ このポンプ欠陥品 /DDCS


考察Ⅰでは
TVで流れた四電の説明をもとにその原因と問題点を考察した。
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NHKTVに流れた四電の説明。

考察Ⅱでは問題のOリングの謎に迫ってみた。

Ⅰ. DDCS

同じ1次冷却水ポンプシール水漏れ事例を見つけた。             参照2
2005年美浜原発1号機で同様のポンプが漏れ事故があった。
ひょっとして、
伊方原発と共通原因があるのではないか?

伊方3号機の1次冷却水ポンプシール水漏れ事故の             参照1
軸シールはOリングではなく、
美浜原発1号機と同じDDCSでないか?

調べて見た。

・ ・・


 軸シール

b0242956_6592642.jpg 図10 伊方3号機はOリング
 (四電HPより) 







b0242956_711457.jpg 図11 美浜1号機はDDCS
 (関電HPより)
















伊方原発3号機は軸封にOリングを使う。
美浜原発1号機は軸封にDDCSを使う。
同じ、三菱重工製。

伊方3号機は美浜1号機より約24年新しい。
とすると、
三菱重工は軸封にDDCSは使わずに、
伊方原発3号機用にOリングのみ軸封を新たに設計したことになる。

Oリングのみの軸封がDDCSより優れているとしたら、
美浜1号機の2009年改修時、新しい方式のOリングのみ軸封をなぜ採用しなかったのか?                                     参照5
謎だ。

伊方3号機がOリングではなく、DDCSを使っていれば辻褄が合う。

・ ・・

美浜1号機の事故解析から、                        参照3
原因は第3シールのシール摩耗粉とされた。
そして、第3シールの歯を1枚から2枚に増やし、その隙間に純水を別途供給し、摩耗粉が第3シール、DDCS(軸封)に噛み込まないように、
関電は改修をした。                            参照4
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図9 美浜1号機1次冷却材ポンプ軸シール部変更概要 関電HPより


伊方3号機は
DDCSはなく、直接Oリングが軸に接する。
しかも、第3シールの歯は1枚。
これでは、第3シールの歯から生じる摩耗粉はシールの歯にも
Oリングにも噛み込むことになる。

このことから、
四電は、第3シールの歯数を2歯とし、その隙間に純水を別途供給し、
摩耗粉が第3シール、Oリングに噛み込まないように改修しなければならなかった。

伊方3号機はこの改修がされていない欠陥ポンプ。               参照5
伊方3号機は1次冷却水ポンプ漏れを再発する。


Ⅱ. 推論 

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図7 Oリング


公表されたOリング写真はDDCSの外周にあるOリング。
当然傷はない。                              参照1

伊方3号機は軸封にOリングは使っていない。

この事が、明るみに出ると、
伊方3号機は少なくとも、
改修工事が完了するまでは、稼働出来なくなる。

そこで、
DDCSをOリング(部)と称し、
異常なしと公表し,うにゃむにゃに(隠蔽)した。




以上が推論である。

もし、
このブログを この軸封を設計した方、整備した方がお読みなら、
貴方の所見をお聞きしたい。。。









注)個人の感想です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
参照1
伊方原発3号機 起動直前に1次冷却水ポンプ漏れ事故 /考察Ⅰ
http://lituum.exblog.jp/26171923/
参照2
■ 美浜原発1号機1次冷却材ポンプシール水漏の事例考察

1. 美浜原発1号機と伊方原発3号機の比較
同じWH,三菱製。構造が似ている。

概要

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図1 美浜原発1号機と伊方原発3号機の比較

運転開始に23年の差があるが、この間、イケイケどんどんの時代。
しかも安全神話の時代。余り進化していない。
高浜3,4号機と伊方3号機は同型炉。

1次冷却ポンプの基本構造はほぼ同じだ。
美浜1号機は運転開始 35年での漏れ 事故。
伊方3号機は運転開始 24年での漏れ 事故。

ポンプ全体の交換はしていないだろうから、いずれも24年を超える。
だまし、だまし、使っているが正直なところだ。


美浜1号機の原因はDDCSという部品。
伊方3号機の原因だとするのはOリング。

伊方3号機ではDDCSという部品記述はない。
DDCSという部品は使っているのではないか?

美浜1号機では
第3シールで軸と接するのはDDCSと言う部品だ。
Oリングは直接軸と接しないのでOリング噛み込みは起こらない。
 

美浜1号機と伊方3号機は同じ三菱重工製。
伊方3号機が後発。
だとしたら、
伊方3号機は美浜1号機を改良した進化型と見るのが妥当。

詳細に考察してみよう。


2. 美浜原発1号機1次冷却材ポンプシール水漏れ
  
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図2 関電プレリリース2005.10.19

【 関電説明 】
2005年9月29日 19時08分
出力降下中「A-RCPスタンドパイプ」警報が発信。
格納容器テレビモニタにより確認したところ、A-1次冷却材ポンプのスラッシュガードから水(シール水)が漏れていることを確認。
19時57分(電気出力約20%)原子炉を手動停止した。

【 考察 】
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図3 美浜1号機1次ポンプ漏れ事故関電
イ.漏れたのはポンプの軸から、最初の警報は「A-RCPスタンドパイプ」の水位計の警報。
a.  スタンドパイプは分かりやすく言えば、病院の点滴装置。
減れば水が下がる。高低差を利用するので、送り込み水圧を一定に保てる。
b. 補給は手動のようだ。

ロ. 漏れたのは第3シール水 スプラッシュガードから漏れた。
. 第3シールは漏れないことが前提設計か、漏れても放射能を含まないシール水だから良いとしたかのどちらかだ。溢れに対して余裕がない。No.3シールリーク配管口とスラッシュガードの高低差がなさ過ぎるし、溜もない。
  ハ. 格納容器テレビモニタにより確認
a.問題を起こす個所だから、予めテレビモニタを設けていた。
b.だから、素早く漏れを確認出来た。
(テレビモニタが軸漏れを監視していた。伊方原発ではテレビモニタの記述はない。
テレビモニタは当然なければならない。映像を公表してほしい)

調査結果
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図4 関電プレリリース美浜1ポンプモレ調査結果1
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図5 関電プレリリース美浜1ポンプモレ調査結果2

【 関電説明 】
No.3シールに異常はなかった。
DDCSも異常ない。
Oリング亀裂や変形は認められなかった。
シールリングスプリングのバネ力が約2割程度低下していた。
シールリングスプリングは昭和59年に取替えて以降、使用していた。

【 考察 】
イ.No.3シール
No.3シールに異常はなかった。が
漏れたのはこのシールから。
なぜシールが開いたのか。
ロ.DDCS
DDCSも異常ない。

ハ.Oリング
a.  Oリング亀裂や変形は認められなかった。
OリングはDDCSの裏にあり、単なるシールで、
軸との摺動はDDCS。
この構造だとOリングはまずやられない。
ニ.シールリングスプリング

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図6 関電プレリリース美浜1ポンプモレ推定原因

a. シールリングスプリングのバネ力が約2割程度低下していた。
これが、問題。
b. バネを昭和59年から、21年間も替えていなかった。
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図7 関電プレリリース美浜1ポンプモレ対策

バネは一般的に適正に設計されていれば、へたることはない。
そこが、コイルバネの優れた所だ。
c. まず、へたることがないバネが へたったのは何故か。
d. 設計時想定以上の振動が生じた。と推定するのが最も妥当だろう。
e. 普段からか、度々、異常な振動(チャタリング)が生じていたと考えれば、バネのへたりの説明はつく。
f. 第3シールは3箇あるシールの内で最も華奢なシール。
1kgゲージ圧以下での運転のように推測出る。
(スタンドパイプ使用から推測)
g. 異常な振動(チャタリング)については、後の推論で考察する。

参照3
■ 軸シール部改造工事
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図8美浜1号機 1次冷却材ポンプ軸シール部改造工事

【 関電説明 】
シールの摺動面で発生した摩耗粉がシールの動きを阻害することを防止するため、No.3シール部に1次系純水を供給する。
シールリングとDDCSの接触面に摩耗粉が入り込むと
シールリングの上下方向の動きが鈍くなる。

【 考察 】
このpdf図は関電HPからなのだが、図を拾ったので、シール部をいつ変更したかは定かでない。
アドレスに
www.kepco.**/2010/03/18/**とあることから2010年3月18日作成と分かる。
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図9 美浜1号機1次冷却材ポンプ軸シール部変更概要 関電HPより

イ.シールリング
a. 大きく替えたのがシールリングの形状。
c. 1枚歯から2枚歯にした。
d. 歯と歯の間に1次系純水を送り込むことにした。
e. それで、摩耗粉がDDCSに入り込まなくした。
f. 2枚歯の方がシールの安定性はます。
g. 従って、チャタリングを起こし難い。
ロ.DDCS
a. ここに、DDCSがシールリングの上下方向の動きが鈍くなるとの記述がある。
b. DDCSに摩耗粉が入り込むと動きが悪くなる。
c. これは設計時想定していなかった。
d. 四電が Oリングが噛み込み動きが悪くなったと言うことと一致する。


参照4
■ 確認出来た関電の1次冷却材ポンプ軸シール部改造工事

関電HPのプレリリース等により確認出来たものだけ。

美浜1号機 改造2009年?(未確認)廃炉  運転開始1970年
美浜2号機   2009年          運転開始1972年 廃炉
美浜3号機   2010年          運転開始1976年

大飯1号機                運転開始1979年
大飯2号機   2009年          運転開始1979年
大飯3号機                運転開始1991年  
大飯4号機                運転開始1993年
               
高浜1号機   2009年  60年運転予定   運転開始1974年
高浜2号機   2009年  60年運転予定    運転開始1975年
高浜3号機    年不明DDCS改修済み     運転開始1985年
高浜4号機    年不明DDCS改修済み      運転開始1985年

以上の8基。
いずれも、前述の改造工事を行っている。
この事から、関電は同じ改修工事を該当原発で、概ね行ったと推察出来る。

参照5
■ 伊方3号機との関連
同じ三菱製だから、構造は極めて類似。

美浜1号機の運転開始は 1970年11月
伊方3号機の運転開始は 1994年 3月

美浜1号機の1次冷却材ポンプシール改修は     2009年?
伊方3号機の1次冷却水ポンプシール水漏れ事故は  2016年。

2009年、2010年に関電は相次いで、シール改修工事を行っている。

四電は現在、改修は行わず伊方3号機を稼働している。

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2016.10.8 加筆

  by setonokaze | 2016-10-07 09:49 | 四電

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