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伊方原発 揺れる地元 /立上がる住民 進む差し止め訴訟 住民投票の準備も /東京新聞 


今日、
ご紹介するのは東京新聞の記事。
ツイ友が購読しているのを、四電本社前に届けて戴ける。
ちょい遅れだが、重要な情報源

【 要約 】
脱原発 諦めない
伊方再稼働に同意に揺れる地元
説明会も公開討論会もなし

中村知事がゴーサインを出した伊方原発3号機
「こちら特報部」では10月15日に68歳で亡くなった
もと記者の近藤誠さんの連載「別冊南海日日新聞」で
再稼働問題に揺れる地元の様子を伝えてきただけに、
住民不在の「同意」は看過できない。

風雲急を告げる中、近藤さんの仲間たちに
脱原発への思いを聞いた。

▼伊方再稼働に同意に揺れる地元
伊方原発から半径10キロ圏の八幡浜市
山下伊方町長が中村愛媛県知事との会談で
「再稼働を容認する」と表明した翌日の10月23日

「原発いらん!」などと書かれた横断幕やプラカードを手に
「伊方原発、再稼働反対。ふるさと守れ」とシュプレヒコールをくり返した。

「八幡浜原発から子どもを守る女の会」代表 斉間さんは近藤さんらと一緒に
地元の脱原発運動を引っ張ってきた。

近藤さんは
斉間さんの夫が1975年に創刊し、2008年に休刊した
「南海日日新聞」の最後の記者だった。

斉間さんは
「原発と共存できないいうことを福島の事故で私たちはみてきたはずなのに、
住民のことをなにも考えていない」
「私たちの仲間が先日なくなった。
生きていたら今日もここに来ていただろうと思うと悔しい」

松山市内の市民グループ「伊方をとめる会」は10月5日、
再稼働を判断する前に公開討論会を開くことなどを県に求める
13万人余りの署名を中村知事に提出した。

近藤さんは生前、
「伊方原発ではかってなかった。ぜひ連載で書きたい」と
願っていたが、かなわなかった。

「知事と伊方町長が同意したと言っても、
事故が起これば伊方町と周辺だけの問題ではすまない」

「原発が出来た時から自分たちはいつか切り捨てられると思ってきたけど、
いよいよその日が近くなったようだ」

「安全性について大丈夫と国や電力会社は言っているが信用していない。
子どものことを考えれば再稼働は反対だ」

・・・・・・・・・・・・
立ち上がる住民
進む差し止め訴訟
住民投票の準備も

伊方の脱原発グループは法廷闘争も繰り広げてきた。
古くは日本で最初の原発訴訟となった1号機設置許可取り消し訴訟、
現在は、全3基の運転差止を四国電に求める訴訟の審理が
松山地裁でヤマ場を迎えている。
近藤さんは原告団の共同代表を務めていた。

薦田弁護団長は
「原子力規制委員会の審査に合格したから大丈夫ということ。
全然話にならない」
「札束で頬をたたいて純朴な人たちをだましてきた構造は今も昔も変わらない」

昨年5月、福井地裁は
大飯3、4号機について安全対策の甘さを指摘し、
再稼働を認めない判決を言い渡した。

今年4月、福井地裁は
高浜3,4号機の再稼働差し止めを求めた仮処分についても、
住民側の主張を認める決定をした。
「合理性を欠く」と

ところが1週間後、
川内1,2号機では
「不合理な点は認められない」と
住民側の訴えを却下した。

薦田弁護団長は
「川内原発でも、決定文に論理矛盾があった。
司法の側も問題点を充分認識しており、
勝つ可能性は十分にある」と自信を見せる。

八幡浜市で住民投票の実現を目指している。
斉間さんは
「原発について行政まかせではなく、
自分たちのことは自分で決めていかなくてはいけないと、
市民が考えるきっかけにしてほしい」

取材の最後、近藤さんの妻・亨子さんを訪ねると
亡くなる4日前
入院先から伊方ゲート前の集会に参加
その訴えは
「電力の皆さんも含め、原発をなくす社会づくりをしていきたい」
と力強かった。

「廃炉を目指し、ずっと取材してきた人。
廃炉にならないうちに死んだことは本当に残念だっただろう」

「少し休んだ後、また活動を再開したい」
「廃炉を目指していた夫の遺志をそのまま引き継ぎ、
八幡浜のきれいな海と山を守っていきたい」

・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・
【訃報 近藤 誠さん (元南海日日新聞記者)逝去 】

「近藤 誠 さんへ
伊方原発を無くすため
40年もの長き闘いを
命が尽きるまで
ありがとうございました
2015年10月15日ご逝去」

▼2015年10月11日 伊方集会病をおして参加での 近藤誠さんの最後の発言

「本日は皆さん各地から駆けつけていただきまして本当にありがとうございます。
ありが とうございますと言いましても、皆さんと私は同じ立場でございますが。
本日、四国電力の皆さんに、
先ほどからずっと参加者の多くの皆さんから
伊方原発の危 険性と地域の安全を何とか守りたい、
そのような思いがずっと連綿と語られたと思います。

それは
まさに私たち地域の住民の同じ願いそのものであります。
四国電力の皆さんは、いまは残念ながら、なんとしてでも利益を確保しようと、
あらゆ るものを無視して邁進しておられますけれども、
しかしやはり皆さんの中には、
原発の推 進に大きな疑問を持った方も私はたくさんおられると、
そのように信じております。

その ような皆さんとともに、今後、やはり原発なしに暮らしていける、
そのような地域、社会 づくりをともにぜひ進めていただくことを、
地域の住民として述べたいと思います。

それからもう一言、
いま30キロ圏内に四国電力の皆さんが、
いわゆる新規制基準に合 格したと称する説明書を配っておられる、
あるいは郵送しておられます。
それを一応私ど もも読ませていただきましたけれども、
そこには残念ながら、
まったく福島事故の再発を 防ぐそのような手立てはまったくありません。

具体的に申し上げれば、
耐震設計、地震についても大きなごまかし、トリックを行なうこ とによって、
地震、活断層の耐震設計を小さく見せる。
このようなことをまったく変えて いない。
1号炉、2号炉の安全審査の大きな誤りを認めることなく、
そのままにして、さ らに3号炉をあなた方は建設した。

しかし、現実にそのパンフレットの中にこう書いてあ ります。
基準地震動はあらゆる要素を見て、最大の地震動である。
そうちゃんと注釈まで ついている。
しかしその最大の地震動というものをあなた方は、
1号炉では200ガル、 そしてその後、3号炉で473ガル、さらに570ガル、そして650ガルと、
次々とその ような数字が変わっていきました。
それはいかにあなた方が設定していた最大の基準地震 動といわれるものが、
いかに科学的に根拠のないでたらめなものであった、
恣意的なもの であるかということを具体的に実証しています。
誰が見ても、それは明らかなことです。
それにも関わらずあなた方は、それをあたかもですね、
科学的なものであるかのように未 だに装っている。

残念ながら、あなた方だけが悪いわけじゃない。
それに対する専門委員会、原子力規制委 員会、すべてがそれを認めている。
こういう皆さん一体となった国民騙し、住民騙しのト リックによって、
あなた方は強引に手続きを進めようとしている。

さらに具体的にいえば、
いちばん最後に誰もがいちばんいま問題としている住民の避難。
いざ事故が起きた場合、あなた方はメルトダウンをすると平然と言って、
それに対する対 策をつくるんだと、つくっていると言っていますが、
肝心要のいざそれが起きた場合に住民 はどうする。
住民はどこに逃げたらいい、どうすればいい。
避難の「避」の字も、今回の あなた方の3号炉の説明書のなかには、まったくない。

つまり、
避難については、すべてあなた方は責任を持たない。県も責任を持たない。
四 国電力は責任を持たない。そして政府は、
安倍首相が「国が責任を取る」と言っているが、
あの安倍首相の言った言葉は、たんにこれまでの原子力防災計画のなかで、
すでに定めら れた文書の中の言葉を言い換えているだけにすぎません。

実際に、先程来から指摘されてきたように、いざ事故になったときに、
あなた方はどのよ うに責任を持つことができるのか。
安倍やあなた方社員が、いったいどうやって、
この膨 大な人々が逃げ惑うその状態、そしてその結果について、
あなた方はどのような責任を実 際自分で取るというのか。

それはまったく取れない。誰も取ることはできない。
にもかか わらず、それがあたかも取れるかのように、あなた方はいま装い、
それを強引に進めよう としている。

私たちはですね、
ぜったいこのようなあなた方のトリックやごまかし、
その中でこれか らの生活を営んでいくことは、とてもできません。
私たちはなんとしても再稼働を阻止し て、
そして原発のない社会づくりを私たちは進めていく。
また電力会社の皆さんとともに 進めていく。

それしか、今後私たちは、自分たちの子どもを守り、
自分たちの子孫を守っ ていく方法はないと私たちは確信しています。
四国電力の皆さんも含めて、私たちは原発 をなくす社会づくりをしたいと思います。

そして安倍政権、
これをなんとしても打ち倒す。
まったく新たな政権によって、あなた 方がこれまでつくってきた、
いわゆる安保法、戦争にむかうあらゆる体制をひっくり返し ていく。
私たちはそのことを、それぞれみんなが手を結んで、手を繋いでそれを進めていく。
そのことを私たちは皆さんに、はっきりと断言し、宣言したいと思います。
                                 以上です。」
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「人形の作者曰く、伊方原発の建設から反対を続けてきた活動家が先日亡くなった。もういてもたってもいられず四電前に行かねばと体にむち打ち花束を手向けに。」
(四電本社前のマスコット「どろ」と「こち」とチアーキャッツと仲間達他多くの編みネコの制作者 彼女は88年伊方原発出力調整反対からの猛者)

171回目四電本社前再稼働反対 抗議レポ 10月16日(金)高松から
http://lituum.exblog.jp/25003732/




注1)個人の感想です。
注2)F1は福島第1原子力発電所の略称
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              東京新聞2015年10月27日
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樽葉町

イ 樽葉避難指示 9月5日解除 / 東京新聞 http://lituum.exblog.jp/24680690/
ロ 樽葉町 来春にも帰還宣言だが、 田んぼ、水源 汚染深刻 / 東京新聞 http://lituum.exblog.jp/22803459/
ハ 樽葉町 住民不安 国は前のめり 仮設期限切れ、行き場失う恐れも 避難解除 /東京新聞 http://lituum.exblog.jp/24180815/
ニ  避難住民帰還 同意ない加速 自民「18年に賠償打切り」提言 消えぬ不安 住民不在 /東京新聞 http://lituum.exblog.jp/24550086/
ホ 福島・樽葉町住民「戻っても暮らせない」国、避難解除方針で説明会 /東京新聞 http://lituum.exblog.jp/24632958/
ヘ いら立つ福島 / 東京新聞 http://lituum.exblog.jp/21989526/

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飯館村

A  進まぬ除染 福島・飯館村はいま  / こちら特報部 ニュースの追跡 東京新聞 http://lituum.exblog.jp/22377141/
B 山菜 高濃度セシウム 飯館村の山除染手つかず 住民「元の暮らしに戻れぬ」/東京新聞  http://lituum.exblog.jp/24598050/
C  飯館村 村民ADR申し立て 東電 目立つ和解拒否 怒る2837人 訴え最大級 / 東京新聞 http://lituum.exblog.jp/23795518/
D  田んぼ除染耕土奪う 福島 飯館村 / 東京新聞
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E 平均7ミリシーベルト県発表の倍 京大助教チーム調査 /こちら特報部 東京新聞 「飯館村に入った」http://lituum.exblog.jp/22670590/
F 「心配ないとは何だったのか」 飯館村 初期被ばく追う /こちら特報部 東京新聞 http://lituum.exblog.jp/22654068/
G  飯館に住み続ける 老老介護 被爆しても「こうするしか」 /奪われた暮らし 下 / 東京新聞 http://lituum.exblog.jp/22209022/
H  飯館村であの日、何が起きたのか 講演会 in高松
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-6 東電の罪を問う 瀬戸の風
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  by setonokaze | 2015-11-02 21:19 | 東京新聞

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