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特報面「別冊 南海日々新聞」連載 近藤誠さん死去 「原発は危険」最後まで/ 東京新聞 

今日、
ご紹介するのは東京新聞の記事。
ツイ友が購読しているのを、四電本社前に届けて戴ける。
ちょい遅れだが、重要な情報源

【 要約 】

四電伊方原発の地元から反原発を発信続けた
元記者の近藤誠さんが10月15日肝臓がんで亡くなった。

東京新聞特報面に「別冊南海日日新聞」を連載していた。
原発のない未来の現実を最後まで諦めなかった。

伊方町や八幡浜市の地元紙「南海日日新聞」の
最後の記者だった。
南海日日新聞は1975年故斉間満さんが
原発批判の言論を守るため起こした新聞だ。

近藤さんは創刊間もない77年入社。
スタッフ4、5人の小さな所帯で原発問題を中心に地元ンヒュースを置い続けた。

四電からは取材を拒まれ、広告主には圧力もかけられたが、
地道な報道で信頼を積み重ねた。

チェルノブイリ事故の翌88年、
四電が住民に黙って出力調整実験を実施した事実もスクープした。

2006年斉間さんが死去した後、
近藤さんの肝臓がんが発覚。
やむなく08年休刊した。

F1事故後の12年特報面で「別冊南海日々新聞」をスタート。
今年4月まで計56本の記事が掲載された。
多くの仲間達がその死を惜しむ。

斉間さんの妻で「八幡浜・原発から子どもを守る会」の代表
の淳子さんは
近藤さんが亡くなる3日前の12日、
「今後のことを話とかないけん」と病床に呼ばれた。

反対運動への助言だけでなく、「原発の危険性を言い続けないかん。
ここで諦めたらいかん」と逆に励まされた。

「身を磨り減らして頑張ってくれた。
『原発が止まるまで死にたくない』とも言っていた。
生きとってほしかった」

近藤さんは
亡くなる4日前の11日、
入院先から伊方ゲート前の集会に参加し、
声を絞って廃炉を訴えた。

痩せた体を椅子で支えながら1語1語を噛みしめるように、
目の前の四電職員に語りかけた。

「原発に未来はない。一緒に考えよう。
これから電力会社に入る若者たちが希望と誇りを持てる未来を考えよう」

・・・・・・・
【訃報 近藤 誠さん (元南海日日新聞記者)逝去 】

「近藤 誠 さんへ
伊方原発を無くすため
40年もの長き闘いを
命が尽きるまで
ありがとうございました
2015年10月15日ご逝去」

病をおして参加での最後の発言

2015年10月11日 伊方集会 近藤誠さんの発言
「本日は皆さん各地から駆けつけていただきまして本当にありがとうございます。
ありが とうございますと言いましても、皆さんと私は同じ立場でございますが。
本日、四国電力の皆さんに、
先ほどからずっと参加者の多くの皆さんから
伊方原発の危 険性と地域の安全を何とか守りたい、
そのような思いがずっと連綿と語られたと思います。

それは
まさに私たち地域の住民の同じ願いそのものであります。
四国電力の皆さんは、いまは残念ながら、なんとしてでも利益を確保しようと、
あらゆ るものを無視して邁進しておられますけれども、
しかしやはり皆さんの中には、
原発の推 進に大きな疑問を持った方も私はたくさんおられると、
そのように信じております。

その ような皆さんとともに、今後、やはり原発なしに暮らしていける、
そのような地域、社会 づくりをともにぜひ進めていただくことを、
地域の住民として述べたいと思います。

それからもう一言、
いま30キロ圏内に四国電力の皆さんが、
いわゆる新規制基準に合 格したと称する説明書を配っておられる、
あるいは郵送しておられます。
それを一応私ど もも読ませていただきましたけれども、
そこには残念ながら、
まったく福島事故の再発を 防ぐそのような手立てはまったくありません。

具体的に申し上げれば、
耐震設計、地震についても大きなごまかし、トリックを行なうこ とによって、
地震、活断層の耐震設計を小さく見せる。
このようなことをまったく変えて いない。
1号炉、2号炉の安全審査の大きな誤りを認めることなく、
そのままにして、さ らに3号炉をあなた方は建設した。

しかし、現実にそのパンフレットの中にこう書いてあ ります。
基準地震動はあらゆる要素を見て、最大の地震動である。
そうちゃんと注釈まで ついている。
しかしその最大の地震動というものをあなた方は、
1号炉では200ガル、 そしてその後、3号炉で473ガル、さらに570ガル、そして650ガルと、
次々とその ような数字が変わっていきました。
それはいかにあなた方が設定していた最大の基準地震 動といわれるものが、
いかに科学的に根拠のないでたらめなものであった、
恣意的なもの であるかということを具体的に実証しています。
誰が見ても、それは明らかなことです。
それにも関わらずあなた方は、それをあたかもですね、
科学的なものであるかのように未 だに装っている。

残念ながら、あなた方だけが悪いわけじゃない。
それに対する専門委員会、原子力規制委 員会、すべてがそれを認めている。
こういう皆さん一体となった国民騙し、住民騙しのト リックによって、
あなた方は強引に手続きを進めようとしている。

さらに具体的にいえば、
いちばん最後に誰もがいちばんいま問題としている住民の避難。
いざ事故が起きた場合、あなた方はメルトダウンをすると平然と言って、
それに対する対 策をつくるんだと、つくっていると言っていますが、
肝心要のいざそれが起きた場合に住民 はどうする。
住民はどこに逃げたらいい、どうすればいい。
避難の「避」の字も、今回の あなた方の3号炉の説明書のなかには、まったくない。

つまり、
避難については、すべてあなた方は責任を持たない。県も責任を持たない。
四 国電力は責任を持たない。そして政府は、
安倍首相が「国が責任を取る」と言っているが、
あの安倍首相の言った言葉は、たんにこれまでの原子力防災計画のなかで、
すでに定めら れた文書の中の言葉を言い換えているだけにすぎません。

実際に、先程来から指摘されてきたように、いざ事故になったときに、
あなた方はどのよ うに責任を持つことができるのか。
安倍やあなた方社員が、いったいどうやって、
この膨 大な人々が逃げ惑うその状態、そしてその結果について、
あなた方はどのような責任を実 際自分で取るというのか。

それはまったく取れない。誰も取ることはできない。
にもかか わらず、それがあたかも取れるかのように、あなた方はいま装い、
それを強引に進めよう としている。

私たちはですね、
ぜったいこのようなあなた方のトリックやごまかし、
その中でこれか らの生活を営んでいくことは、とてもできません。
私たちはなんとしても再稼働を阻止し て、
そして原発のない社会づくりを私たちは進めていく。
また電力会社の皆さんとともに 進めていく。

それしか、今後私たちは、自分たちの子どもを守り、
自分たちの子孫を守っ ていく方法はないと私たちは確信しています。
四国電力の皆さんも含めて、私たちは原発 をなくす社会づくりをしたいと思います。

そして安倍政権、
これをなんとしても打ち倒す。
まったく新たな政権によって、あなた 方がこれまでつくってきた、
いわゆる安保法、戦争にむかうあらゆる体制をひっくり返し ていく。
私たちはそのことを、それぞれみんなが手を結んで、手を繋いでそれを進めていく。
そのことを私たちは皆さんに、はっきりと断言し、宣言したいと思います。
                                 以上です。」
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「人形の作者曰く、伊方原発の建設から反対を続けてきた活動家が先日亡くなった。もういてもたってもいられず四電前に行かねばと体にむち打ち花束を手向けに。」
(四電本社前のマスコット「どろ」と「こち」とチアーキャッツと仲間達他多くの編みネコの制作者 彼女は88年伊方原発出力調整反対からの猛者)

171回目四電本社前再稼働反対 抗議レポ 10月16日(金)高松から
http://lituum.exblog.jp/25003732/

注1)個人の感想です。
注2)F1は福島第1原子力発電所の略称
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              東京新聞2015年10月17日
特報面「別冊 南海日々新聞」連載 近藤誠さん死去 「原発は危険」最後まで/ 東京新聞 _b0242956_23243054.jpg

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樽葉町

イ 樽葉避難指示 9月5日解除 / 東京新聞 http://lituum.exblog.jp/24680690/
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F 「心配ないとは何だったのか」 飯館村 初期被ばく追う /こちら特報部 東京新聞 http://lituum.exblog.jp/22654068/
G  飯館に住み続ける 老老介護 被爆しても「こうするしか」 /奪われた暮らし 下 / 東京新聞 http://lituum.exblog.jp/22209022/
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【 瀬戸の風 特選動画 】
‪2011年の日本の地震 分布図 Japan earthquakes 2011 Visualization map (2012-01-01)‬

少し大きめの音で聞くといいです。

  by setonokaze | 2015-10-26 23:26 | 東京新聞

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