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福島を知りたければ、チェルノブイリに学べ 第7編 完

福島を知りたければ、チェルノブイリに学べだ。

隠蔽されたこと、被曝、事故の始末。
福島の25年後が透けて見える。

フランスは放射能を含んだ雲が自国を通過したことすら
認めなかった。
ドイツが脱原発に舵をきったのと、対局の国に
フランスがなった元因なのでしょう。
チェルノブイリの悲劇は
二度と繰り返してはならないのです。

だが、
この国は、福島原発の事故を、
もう、過去のこと、
なかったことにしようとしています。
悲しいこと。   

何度事故を起こせば
気づくのでしょう。


福島とチェルの相似点はいくつも。。
チェルとの相違点でなく、
相似点に気づかれたのなら、
一歩も二歩も前進出来る。

次の事故が起る前に原発はやめた方がいい。

引用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                   テロップ書き起こしby lituum

チェルノブイリ(連鎖爆発阻止)の闘い (7_7)

数字の操作は西側にもありました。
1986年8月末 (Vienna IAEA Headquarters )
事故を検証する初の国際会議が報道陣などを入れない
完全な非公開の形で開かれました。
ロシア側の責任者は事故処理の責任者レガソフでした。
我々は国際原子力機関にすべてを報告するようレガソフに命じていました。
彼が明かした内容は会場に大きな衝撃を与えました。
レガソフはこの事故で被爆した人々のうち4万人が
ガンで死亡するだろうと結論づけたのです。
しかし西側諸国はこの数を受け入れようとはしませんでした。
あれは広島の原爆から試算した理論上の数値にすぎません。
単純に広島の被爆量と犠牲者数の割合を基にして、
チェルノブイリのケースに当てはめただけにすぎないのです。
しかし放射能の被害規模はそれほど簡単に算出できるものではありません。
結局会議が終わる頃には4万人という数字は4000人に減っていました。
2005年9月にはやはり犠牲者は4000人と公式発表されます。
また、フランスは放射能を含んだ雲が自国を通過したことすら
認めませんでした。
「現在の風向きは?」
「こちらに吹き込んでいないので、放射能の雲は来ません」
「心配は無用です」
「まったく問題なく…」
しかしフランスでは放射能の影響と考えられる甲状腺ガンが近年報告されています。
チェルノブイリ原発事故では放射性物質の他に
人々を苦しめたものがもう1つあります。
複数の国による虚偽の発表です。
ソ連を始めとする数国がついたウソが世界を混乱に陥れたたんです。
 事故から2年後の1988年4月27日
国際原子力機関に真実を訴えたレガソフが自殺します。

爆発により上空に放たれ、広範囲に拡散した放射性粒子は
その後も大地を汚染し続けました。
20年後の今もチェルノブイリには人が住めません。
放射性核種は5年間で土中に5センチ沈むとされます。
つまり今は20センチ沈んでおり、植物を汚染し続けるのです。
( General Nikolai Tarakanov Acadeician )
除染するには土をすべて掘り出して、密閉容器に入れる必要があります。
そんなことは現実には不可能です。
ウクライナ、ベラルーシなどの汚染地域には800万人が住んでいます。
彼らは20年間汚染された食品を摂取し続けてきました。
この問題は1986年の国際会議ですでにソ連が指摘しています。
ミンクスの病院では2002年までに
1152人の子供が甲状腺ガンの手術を受けました。
しかしこうした例の世界的な統計はありません。

Y・バンダジェフスキー博士は
放射能と疾患の関連性について研究してきました。
しかし1996年論文を発表すると、別件で逮捕され、
5年の懲役刑を宣告されました。
自宅軟禁下にある彼から話を聞きました。
(Yoouri Bandazhevsky Anatomopathologist )
妊娠中の母体が被爆すると胎児に悪影響が及びます。
眼球の欠損や頭蓋骨の奇形など何らかの障害を持って生まれてくるのです。
彼は妊娠中のメスのハムスターに放射性物質を与え生まれてくる子供への影響を調べました。
実験ではメスのハムスターにセシュウムを含む餌を与え続けたんです。
すると、そのメスが産んだ子供のほとんどに先天的な異常が確認されました。
実験開始からわずか2週間後のことです。
そのあっけなさに身の毛がよだちましたよ。
チェルノブイリで原発事故が起きてからは
妊娠中絶を選択する親や流産するケースが急増しました。
ハムスターの子供の例と似た先天性異常が認められる人間の子供も誕生しています。
ベラルーシやウクライナでは多くの子供が放射能汚染に怯えています。

1993年ゴルバチョフはNGO団体を設立。
“国際緑十字“と呼ばれるこの団体は原発事故の被害者への支援を行っています。
また、原発事故で汚染された地域に住む若者に対し、
放射能に囲まれた環境で生きる知恵を教えています。
放射性物質の危険は何百年も先までなくなりません。
キリストが復活してもおかしくないほどの歳月ですよ。
人類は事故から学んだ多くの教訓を
今後の世界のために活用すべきです。
世界各国が科学技術のノウハウを惜しみなく提供し合って、
核に代わる安全なエネルギー源を開発するべきです。
たとえ憎むべき人物でもあんな体験はしてほしくはありません。
チェルノブイリの悲劇は二度と繰り返してはならないのです。

(The Zone Chernobyl 2 )
ここは事故現場から10キロほどの汚染エリアの中心部です。
かって米国のミサイル監視に使われたレーダーが
ここにはまだ残っています。
核軍縮が進んだ現在、このレーダーは使用されていません。
核兵器の使用は必ず悲惨な結末を招きます。
たった1基の原子炉の事故でさえ、いまだに癒えぬ傷跡を残せるんですからね。
広島と長崎の原爆と同じように、人類につらい後遺症を残しました。
核をコントロールするのは極めて困難です。
ソ連のミサイルSS-18は
チェルノブイリの爆発の100倍の破壊力を持っていました。
私たちはこの恐るべき兵器を2700基も有していたのです。
もしこれが米国に放たれていたら、恐ろしい結末が訪れていたでしょう。
チェルノブイリの原発事故は
核エネルギーを人類が制御できなかった実例です。
私たちはこの教訓を生かして、核兵器を永久に放棄するべきです。

源発事故の1年半後、ゴルバチョフは中距離ミサイル全廃を決断します。
そして、約10年後には、国連で包括的核実験禁止条約が採決されました。
事故を境に、世界は核の削減に向かったのです。
あの事故がきっかけで米ソ両国を含む全世界が
核という名の火山が噴火した時の恐ろしさを知りました。
そして、ひとたび噴火すれば世界は破滅しかねないこともね。

20年を経た今、教訓は風化しかけています。
しかし石棺の中の大量の放射性物質は消えません。

(November 2005 The Sarcophagus )
2000年チェルノブイリ原発は全面的に稼働を停止しました。
事故から20年が経った現在も石棺付近の方斜線量は
正常値の100倍に達し、周辺の環境を汚染し続けています。
石棺も老朽化が進みました。
過去に修復にかかわった作業員は3000人に上ります。
石棺は30年後に立て直す計画で設計されました。
その頃には放射線量が下がると考えられたためです。
現在も放射線量は高いままです。
(Lev Bocharov Sarcophagus engineer )
それにウクライナには立て替えの資金はありません。
石棺を覆う高さ108メートルの構造物は10億ドルの建設費が必要だと試算されています。
資金調達のためブリックスは国際基金を設立しました。
着工はまだですが、完成は2年後を目指しています。
新たなシェルターが完成すれば
(Hans Blix Director-IAEA )
新たなシェルターが完成すれば、内部に残った核燃料の回収作業も出来る予定です。
炉心の地下14メートルに残る溶融物はこのままでは今後もずっと周囲の環境を汚染し続けます。
当面は石棺が崩壊しないことを神に祈るしかありません。
内部にはまだプルトニュウムが100キロも残されています。
(Vassili Nesterenko Nuclear Physicist )
これは1億人分の致死量です。
プルトニュウムの場合、放射能の強さが半減するまでに、
2万4000年かかります。
つまり人類にとっては半永久的な脅威といえます。

今日、人類は依然として、核エネルギーを利用しています。
今後、化石燃料に代わり核燃料の利用が進むようであれば、
チェルノブイリに並ぶ大規模な源発事故がおこるかもしれません。
もし核エネルギーへの依存が避けられないのなら、
それに対する危険を十分に理解するべきです。
未来の世代に破壊の危険を受け継がせてはなりません。

        ( 終 )

チェルノブイリ (連鎖爆発阻止)の闘い7 7 
(注意:バンダジェフスキー博士の所での画像に衝撃を受けるかもしれません。ご留意下さい。)

チェルノブイリ原発事故の放射能汚染による被爆者と石棺までの動画
社長のブログ http://shachoublog.net/nyu-su/cherunobuiri-douga.html より
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当ブログ
7編あります。

福島を知りたければ、チェルノブイリに学べ 
第1編 http://lituum.exblog.jp/20372694/
第2編 http://lituum.exblog.jp/20378293/
第3編 http://lituum.exblog.jp/20381544/
第4編 http://lituum.exblog.jp/20389517/
第5編 http://lituum.exblog.jp/20394600/
第6編 http://lituum.exblog.jp/20400205/
第7編 http://lituum.exblog.jp/20406238/
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きれいな元画?見つけた。こちらは10編。

1/10 チェルノブイリ連鎖爆発阻止の闘い
http://www.youtube.com/watch?v=dGZg9oAnc9I&list=SPABE2AE88CAC68D82
2/10 チェルノブイリ連鎖爆発阻止の闘い
http://www.youtube.com/watch?v=4pxIFjcC3YU&list=SPABE2AE88CAC68D82
3/10 チェルノブイリ連鎖爆発阻止の闘い
http://www.youtube.com/watch?v=_L4IX6X14IU&list=SPABE2AE88CAC68D82
4/10 チェルノブイリ連鎖爆発阻止の闘い
http://www.youtube.com/watch?v=SxTaGihu4kU&list=SPABE2AE88CAC68D82
5/10 チェルノブイリ連鎖爆発阻止の闘い
http://www.youtube.com/watch?v=5-LcjVRGIws&list=SPABE2AE88CAC68D82
6/10 チェルノブイリ連鎖爆発阻止の闘い
http://www.youtube.com/watch?v=gNXX6U95CpA&list=SPABE2AE88CAC68D82
7/10 チェルノブイリ連鎖爆発阻止の闘い
http://www.youtube.com/watch?v=l7mzoKLIvP8&list=SPABE2AE88CAC68D82
8/10 チェルノブイリ連鎖爆発阻止の闘い
http://www.youtube.com/watch?v=gT_Oqba3aNM&list=SPABE2AE88CAC68D82
9/10 チェルノブイリ連鎖爆発阻止の闘い
http://www.youtube.com/watch?v=GrcUveeiL6k&list=SPABE2AE88CAC68D82
10/10 チェルノブイリ連鎖爆発阻止の闘い
http://www.youtube.com/watch?v=UHi0rPJYy5c&list=SPABE2AE88CAC68D82
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
追加)2013.8.2 チェリノブイリを チェルノブイリに用語統一。

  by setonokaze | 2013-05-08 08:12 | チェルノブイリ

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