福島集団疎開裁判 柳原弁護士 福島の汚染状況と、子どもたちの置かれている現状を涙ながら(涙声)に報告

今日ご紹介するのは、
2012年10月30日
ジュネーブの国連人権理事会UPR事前説明会での
ふくしま集団疎開裁判弁護団代表 柳原弁護士のスピーチ。

差し迫った
福島の様子が、よく分かります。

[ まとめ ]
A.子どもの置かれている原状、
1. 福島では異常に高率で甲状腺に異常のある子どもが見つかっている。
2. 2012年9月11日までに甲状腺検査を受けた4万2千人の子どもたちの内の43%に
結節(しこり)やのう胞が見つかった。
3. 女子においてはこの数値はさらに高く6歳から10歳までの少女では54% 
11歳から15歳まででは55%に異状が見つかっている。
4. 2012年9月小児甲状腺癌の症例が見つかったにもかかわらず
政府が原発事故との関連を否定している。 
5. 今、子供達を放射性汚染地域から避難させなければならない。

B.汚染の状況。
1. 日本政府は放射能の許容値を国際基準の年1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに
引き上げた。 
2. チェリノブイリの避難基準が適用されたら郡山市の中心部のほとんどが
強制移住地域に指定されることになる。
3. 子ども達はこのように危険な場所に残り通学している。


なんとか、ならぬものか?
福島の子供たちのゆくすえが案じられる。

                
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                (テロップ書き起こしby lituum)

各国代表の皆様

本日私は 私の仲間とともに みなさんに福島第一原発事故による高放射能地域から逃げられずにいる人々、とくに子どもたちのことを考えていただくためにここに参りました。 
本日私はみなさんに このように避難出来ずにいるいる人々を救うため 国連人権理事会として 意義深い一歩を踏み出していただけるようお願いに参りました。
人々はいまだに チェリノブイリ原発周辺の強制避難地区と同様かそれ以上の放射能汚染レベルの地域に住んでいます。放射能の健康に及ぼす影響はよく知られています。放射能は人々の健康に被害をもたらすだけでなく、フェルネックス博士のおっしゃっていた通り放射能は人々の健康に被害をもたらすだけでなく、その孫子の代の健康にも被害をもたらします。

井戸川町長は故郷から遠く離れた地へ突然急き立てられ、避難しなければならなかった方々の苦しみについてお話になりました。井戸川さんのお話からは避難した方々の様々な気持ち そして、このような非常な状況を体験した人々のリーダーとしてのご自身の気持ちが伺えます。

日本政府の対応には
次の三つの特徴があると言えます。
先ず一つ目は
政府は重要な情報を極めて選択的にしか出さないということです。事故の影響を小さく見せようとすることです。放射能の安全基準を都合にいいように引き上げるということです。
福島の原発事故より25年前にはチェリノブイリ事故がありました。この事故は福島事故と比較するのに最も適しています。私たちはチェリノブイリから何を学んだのでしょうか。チェリノブイリ事故が起きた時、ソビエト政府は安定ヨウ素剤を配りませんでした。これにより小児甲状腺癌が発生しました。
同様に日本政府もヨウ素剤を配布しませんでした。ある町では配布された錠剤を回収する指示さえ出されました。
現在福島では異常に高率で甲状腺に異常のある子どもが見つかっています。既に甲状腺癌と診断された子どももいます。さらに避難地域指定を広げないよう日本政府は放射能の許容値を国際基準の年1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げました。児童を避難させないようにするため同じ過ちを犯していました。 

日本政府は
事故を過小に見せるため重要な情報を隠しました。地元の地形や事故当時の天候を計算に含めた最先端の放射性降下物質シュミレーションシステムSPEEDIの結果を隠したのもその一つです。
政府はまた一般の人々に対し、「直ちに健康に影響はありません」と繰り返しました。

今日でも
なお日本政府は重大な情報を隠蔽しています。
主にベラルーシ ウクライナ ロシアの言語で書かれた5000の論文をもとにまとめられたヤブロコフとネステレンコの報告によるとチェリノブイリ事故によって98万人が命を失いました。福島の人口密度はチェリノブイリ地域の15倍です。福島でチェリノブイリの汚染に相当する地域に住む人の数はチェリノブイリをはるかに凌ぎます。このことからも、福島での死者の数は非常に大きなものになることは想像に難くありません。

現在
私が弁護をしている福島集団疎開裁判の14人の原告の子どもたちの郡山市の例をお話ししましょう。子ども達が大人より放射能の影響を受けやすいことはよく知られています。発電所から60キロのところにある郡山市の地図をご覧下さい。これは、2011年8月の空間線量と土壌汚染の数値です。赤い円で示されている地点はチェリノブイリの強制移住地域と同等の汚染を示しています。もし、チェリノブイリの避難基準が適用されたら中心部のほとんどが強制移住地域に指定されることになります。子ども達はこのように危険な場所に残り通学しています。

一人の弁護士として
私は地元の自治体に郡山に学童を年1ミリシーベルト未満の場所に避難させるための訴訟を起こすことを考えました。訴訟には時間がかかる一方で、子ども達は親の経済状況のために個人的に避難する事が出来ずにいます。学校給食の代わりに家から持参した弁当を食べた子どもがクラスメイトからいじめを受けた例も報告されています。

さらに、
政府の設置したモニタリングポストが示す空間線量は実際の値に比べ通常の半分であると指摘する研究者もいます。ご興味のある方には資料をご提供いたします。どのようにデータのごまかしをしているのかを次の写真でお見せいたします。ご覧の通り2つの計測器がならんでいるのが見えます。福島県内には約500箇所モニタリングポストが学校や公園に有り、このように二つの計測器が隣り合っています。左側の物は現在使用されているものです。以前使われていた右側のものは国際基準を採用していましたが、政府が日本の独自基準を使わせるために使用をやめたものです。右側の機器を納入した業者との契約は破棄されました。右側の機器は左側のものよりも最大で40%程度高い値を示します。これは日本政府が原発事故による汚染を小さく見せようとする典型的な例だと言えます。政府はまた、莫大な予算を使ってモニタリングポストの周りを除染しています。

ここで、
福島の子どもたちの健康状態についてお話しましょう。2012年9月11日までに甲状腺検査を受けた4万2千人の子どもたちの内の43%に結節(しこり)やのう胞が見つかりました。女子においてはこの数値はさらに高く6歳から10歳までの少女では54% 11歳から15歳まででは55%に異状が見つかっています。さらにひどいのは2012年9月小児甲状腺癌の症例が見つかったにもかかわらず政府が原発事故との関連を否定していることです。
福島事故後、日本政府は数々の政策を施行してきました。住民が避難を決断しても政府がその費用を負担しないということです。全てを残して去り全く新しいスタートをきるための手元の無い人はたとえ望んだとしても高汚染地域に残るほかないということです。
日本政府はいまだに高線量地域に住む人々ことに子どもの避難について、動議的および法的責任を果たすべきです。

それでは、
私たちに何ができるのでしょうか? 答えは簡単です。私たちは今すぐ高線量地域の人々 とくに子ども達を避難させなければなりません。何故、今すぐなのでしょうか。チェリノブイリでは国際的な避難基準に従ったにもかかわらず、98万人の死者を出しています。これは、基準が適正でなかったと言うよりも5年も経ってから適用されたことによるのです。多くの人にとって、それは遅すぎたのです。
だからこそ、
今、子供達を放射性汚染地域から避難させなければならないのです。福島における人権を守るため、私たちと共にやぅっていこうと思っていただければ幸いです。

ご清聴いただきありがとうございました。

http://www.youtube.com/watch?v=hvzwrFAPcpw&feature=player_embedded#!
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柳原弁護士 国連人権理事会UPR事前説明会で涙のスピーチ


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  by setonokaze | 2013-02-24 19:46 | 東電原発事故

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