人気ブログランキング | 話題のタグを見る

オーストリアには「世界一安全な原発」がある。

今日、ご紹介するのは
クリスマスにふさわしい毎日新聞の記事。
脱原発派には特にうれしい。
ツイ仲間(勝手に)のTLで見つけた。

1999年原発が憲法で禁止された。
きっかけは、1977年母親9人が決行した原発阻止ハンガーストライキ。
今では、防護服を着ずに原子炉圧力容器など内部を見学できる。という。
うらやましい限りだ。

ツベンテンドルフ原発(沸騰水型、73万キロワット)
1972年 建設工事始める。
1974年 完成
1978年 操業開始予定
1978年11月 国民投票 賛成49.54%、反対50.46%の全くの僅差で否決
1978年12月 国民会議 全会一致で「原子力禁止法」を可決

巻き返しはあった。
1980年11月 原子力発電所を容認する声が高まり、原子力禁止法の撤廃を 
      求める国民署名実施
1985年3月 40万人を超える署名が集まり、国民議会は同発電所の              運転再開を求める提案の動議を採択。しかし、必要な3分の2の賛成票を         集めることができず、この提案は否決
1986年4月 チェルノブイリ事故により完全に断たれてしまい、同発電所の運転再開      への道は閉ざされた。

日本は
東電が福島で、3基半の原発事故を起こした当事国。
なのに、今度の安倍政権は新設、増設もすると言う。
一体この国は、どうなっているのだろう。

この国は
オーストリアのように
事故から学ぶことが、出来ない国なのか。
技術先進国と言われるのにだ。
多分、政治家が三流なのだろう。
はたまた、国民が三流なのだろうか。






注)個人の感想です。
引用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
        毎日新聞 2012年12月24日 東京朝刊
脱原発:オーストリアからの報告/下 完成後36年、核なき原子炉

 オーストリアには「世界一安全な原発」がある。36年前に完成したが、国民が脱原発を選択し、一度も稼働しなかった。その後、国内に原発は一基も建設されず、再生可能エネルギーが普及した。「原発ゼロ」の原点とされるその原発を訪ねた。【奥山智己】
 ■技術者研修に利用
 首都ウィーンから北西へ約50キロ。ドナウ川のほとりに箱形の巨大な建物と煙突が並んでいた。ツベンテンドルフ原発(沸騰水型、73万キロワット)だ。
 72年に着工し、76年完成したが、核燃料が入れられることはなかった。放射性物質による汚染はなく、今では防護服を着ずに原子炉圧力容器など内部を見学できる。実際に容器底部に入り見上げると、核反応を制御する「制御棒」の装置が無数にぶら下がっていた。
 施設は、隣接するドイツの原子力技術者が、原子炉内のクレーンを操作するなどの研修に利用されている。また、敷地内ではバイオマス発電や太陽光発電の研究開発にも取り組んでいる。
 ■国民投票で禁止
 オーストリア政府は76年、国のエネルギー計画を発表。同原発を含め3原発を建設する構想だった。
 ところが、77年には母親9人が原発の試運転を阻止するため、ハンガーストライキを決行。「高濃度の使用済み核燃料は安全に処理できない」と懸念する世論も高まっていた。当時のクライスキー首相は、国民の信任を得て原発政策を不動とするため、原発稼働の是非を問う国民投票を実施した。
 ふたを開けてみると、予想外の結果となった。78年11月に実施された国民投票には人口の7割にあたる約400万人が参加。うち50・47%が反対票を投じた。結果を重視した政府は翌月、原発建設や稼働を禁止する法律を成立させた。99年には憲法が改正され、原発禁止が盛り込まれた。
 建設当時、原発の運転員ら職員約200人は米国などで訓練を受け、建設費などに約5億ユーロ(555億円)がかかっていた。電力会社は世論が変わることを見込み、いつでも稼働できるよう85年まで職員200人態勢を維持した。そのため、さらに5億ユーロがかさんだという。
 ■過去の汚染に学ぶ
 再生エネが普及した背景には、過去の環境汚染の苦い経験に基づき、環境産業が育っていたこともある。オーストリア経済・家庭・青少年省によると、60年代、家庭などからの汚水が河川や湖に垂れ流され、水質汚染が深刻な社会問題になった。
 そのため、環境保護に関する法律が成立。同省は「水質基準に関する規制が強化され、水質を改善する技術など環境産業が育つきっかけになった」と説明する。
引用2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ツベンテンドルフ原子力発電所
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=14-05-12-01

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
太平洋 #放射能 汚染10年間予想図 #Fukushima PacificSea

  by setonokaze | 2012-12-25 08:01 | 原発

<< 四電本社前再稼働反対 抗議レポ... 未来を考える脱原発四電株主会 ... >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE