東電の罪を問う #原発いらない
1. 何故、東電だけがいまだに何の罪にも問われないのか?
あたりまえに考えて、あれだけの被害を
多くの市町村や、地区にあたえ、多くの人の財産を奪い、
生活を破壊しておきながら、
いまだ、警察が踏み込んだと言う報道は無い。
何故か?
湯水の様に税を注ぎ込み、
賠償や運転資金を確保している。
過半数の株を国が買い取り、
事実上の国有化をしたと言うが、
経営陣はそのままで、
社員はボーナス分まで保障されている。
そして、
電気料金は値上げします。と言う。
何故か?
2. 無種物の主張に東電の基本経営姿勢が見て取れる。
平成11年10月31日に出た東京地裁の判決。
東電に除染を求めたゴルフ場の訴えを退けた。
東電の勝訴である。
F1から約45km地点のサンフィールド二本松ゴルフ倶楽部
東電の主張
放射性物質をもともと無主物であったと考えるのが実態に即している。
漂う霧や、海で泳ぐ魚と同じと言うのだ。
飛び散った放射性物質を所有しているとは考えていない。
飛び散った放射性物質はもう他人の土地にくっついたのだから、自分達の物ではない。
ゴルフコースは2~3μSv/h. 17人の従業員9月で全員退職。
(プロメテウスの罠)
与えた被害は甚大だ。
いまだに何兆円かかるか誰も分からない。
しかも、被害の弁償とは決して言わない。
弁償の場合は東電の責任と成るからだ。
だから賠償なのだ。
あくまでも東電にその責任は無いとの主張なのだ。><
3. 東電は事故を想定していた。
昭和36年原子力損害の賠償に関する法律 賠償法 を定めている。
国はこれまで原子力政策を推進してきたことに伴う社会的な責任を負っていることに鑑み、・・・・万全の処置を講ずる物とする。(第二条)
万一、事故をおこしても、電気の安定供給その他の原子炉等に係る事業の円滑な運営の確保を図り、・・(第一条)
事故は絶対に起らないと民に向けては、語り。
他方事故った時に備えて東電の救世主と成る法律をしっかり用意していたということだ。
これ程のわるは見たことも聞いたことも無い。
しかも、事故した原子炉以外は守るというのだ。
再稼働させるのはこの法律の当然の目的だ。><
それで大飯を再稼働させた。
F2は再稼働させたいと東電は考えている。それどこか、F1の5号機についても再稼働に向けて、着々と整備をしているとwebに流れている。理由は、これらの法律に守られているからだ。
こんな原発事故ありきの法律は即刻改めるべきだ。
国民の税がいくらあっても足りなくなる。
4. 垂れ流した放射性物質も責任を問わない。
環境省は早々と、東電F1が垂れ流した放射性物質の責任は問わないと宣言。
今後垂れ流した物も無かったことにすると言う。
一般に、火事になると消防自動車が駆けつけ放水し、消火する。
火事で発生した煙、飛び散った火粉、流れ出た放水が基準値を超えたからと
おとがめは無い。
この論理を拡大解釈しているのだろう。
だが、この論理は放射性物質を扱う原発に適用すべきでは無い。
放射性物質を伴う場合は、
別の法律を適用すべきなのだ。
この国に、その法律が無いと言うなら、
早急に作るベキなのだ。
5.東電に刑事罰を問うことは出来るのか?
これ程の事故を起こしていながら、
「放射能で直接死んだ人は、1人もいない」などという。
罪に問えないのか?
2012.8.27日の朝日新聞、私の視点 「録画入手へ捜査乗り出せ」
河合弘之弁護士の投稿。
「業務上の過失」を問う 1300人あまり 2012年?6月福島地検に告訴・告発
「業務上過失激発物破裂罪」東電にぴったりの罪名を見つけたと言う。
河合弁護士の活躍に期待したい。
この国には電力に対抗出来る弁護士もかなりおいでると思う。
何としても、東電に罪を問い、無念の死を遂げた人達の為にも、
一踏ん張りしていただきたいと思う。
月光仮面の様な弁護士さんが多く現れないかと
密かに、
期待しているのだが。。。
東電が犯した罪を問えない様なこの国は正常な法治国家と言えない。
6. こんな危うい原発はいらない。
原発が無いと経済がうまく回らないと言うが、そんな経済なら、
原発無くてもうまく回る経済に乗り換えたほうがいい。
今、いやおうなしに、この国は発想の転換が求められている。
もう一つ原発が事故るとこの国、日本が終わると言われている。
これだけはなんとしても阻止したい。
注)個人の感想です。
・ ・・・・・・・・・・・・・引用・・・・・・・・・・・・・・
2012.8.27 朝日新聞
by setonokaze | 2012-08-28 22:13 | 東電原発事故