ガレキ広域処理(クリアランスレベルの破棄)の落とし穴 10 #ガレキ

なぜ、環境省は長年にわたり、
構築して来たクリアランスレベルをいとも簡単に投げ捨てたのか?
私は、3.11後も、クリアランスレベルは生きていると思っていた。
だが、どうも、考えが甘かった。
この5月15日の会議でいとも、簡単に、反古にされた。

クリアランスレベル 100ベクレル以下とされていたものが、今や8000ベクレル以下は埋立て可。10万ベクレル、10万ベクレル以上の埋設方法についても検討済みだ。><

これにより、細野大臣によるガレキガレキのパレードが始まり、
世界初の愚行、放射能の全国拡散が始まる。

災害廃棄物安全評価検討会(第1回)平成23年5月15日(日)を考察する。 
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/01-gijiroku.pdf


1. 環境省で急遽日曜日の、午後1時59分から開かれたこの有識者会議とされる会議、
事前資料の配布もないまま、開かれた。議事録を読む限り、
事前シナリオとおり、しゃんしゃん会議だ。

2. この検討会の目的は、記述を読むと、
「福島県における災害廃棄物の処理に ついて、浜通り及び中通りで の災害廃棄物の処理方法」に限定しての検討だが、後に拡大解釈される。

3.避難区域及び計画区域
の災害廃棄物については、当面の間、移動及び処分は行わない。
(5月2 日の3省連名で公表したもの、資料3-2) 4頁
避難区域、放射性物質による汚染については、安全面での万全を期す必要がある。
一般の 方々の関心も高く、場合によっては風評被害を生ずるおそれもあることから、
慎重な対応が必 要であるとしています。
(そう、動かさない。現地に停め置く原則だ。)

4.避難区域及び計画的避難区域の外側
では、放射性物質に汚染されていたとしても、
その汚染 レベルは通常の生活に影響するほどではないということでございます。
(この、甘い考えが、以後の混乱の始まりだ。)

5.浜通り地方及び中通り地方
については、今回の3省合意の文書では、先ほどお話ししたとおり、
当面の間、仮置場に集積をしておき、処分は行わない
空間線量率が他の地域 に比較して高い地点が多い。
災害廃棄物の汚染の有無とかレベルが、
今 現在あまりわかっていないという状況もありますので、とにかく調査をする。
(半端でない汚染なのだが、その認識にかけるようだ。)

6.ここから本題に入る。
唐突に、参考と言う形で、「クリアランスレベルとの関係について」が初めて出てくる。

【その下に参考として、「クリアランスレベルとの関係について」ということで書いてござい ます。これは、今回の災害廃棄物がクリアランスのレベルのものと一緒に議論できない、クリアランスのレベルのものというのは、もともと原子炉等、そういった施設で使われていたもの を、そのクリアランスのレベル以下であれば、通常の廃棄物として処理をしていいというレベ ルでございます。ただし、クリアランスレベルは、東京の環境放射能水準が0.07であり、これ よりも大変に高いということで、クリアランスレベルでの処理は難しいということを書かせて いただいております。】

分かりにくい文だが重要、要約すると。
a. 今回の災害廃棄物(ガレキ)にはクリアランスレベルは取らない。
b. クリアランスレベルは原子炉等原発施設での法で、ガレキには適用出来ない。との解釈だ。
c. 東京の環境放射能水準が0.07であり、(高くなってしまったので。)もう、従来のクリアランスレベルを、到底守ることは出来ない。と言うのだ。

これは、事務局の「福島県内の災害廃棄物の当面の取扱いについて」の説明の中で
参考として、なされたもの。
クリアランスレベルを無視する。という、とても重要な決定が、議論される事もなく、
事務局が参考報告の中に紛れ込ませた。
と考えている。

議論する事もなく。
従来のクリアランスレベルの破棄が、
有識者会議で承認された事になる。
出席した、委員の内、誰一人、
従来のクリアランスレベルは破棄するべきでないという
識者はいなかった。
「情けない」の一言につきる。
この有識者会議は原子力公害として、
クリアランスレベルの解釈の変更として後世の残る程の、
悪例だと考えている。

リアランスレベルについての考え。
「ある物質に含まれる微量の放射性物質に起因する線量が、
自然界の放射線レベルに比較しても 十分小さく、
人の健康への影響が無視できるものであるならば、
その物質を放射性物質として扱う必要がないものとして、
放射線防護に係る規制の枠組みから外すという考え方を
「クリアランス」という。」

日本で法規制があるのは
原子力施設から発生する放射性廃棄物を対象にしたものだけで、
ガレキを対象にしてはいない。が環境省の考え。
なぜ、すぐさま、ガレキも、従来からの自然界への影響を考慮したクリアランスレベルを踏襲するとしなかったのか。
悔やまれる。

福一原発事故で汚染された地区のみを、
例外とし、特別基準クリアランスレベルを設けるべきであった。
汚染されなかった地区、西日本等は従来のクリアランスレベルを適用する。とすれば、
汚染は封じ込めることが出来た。

当然ガレキガレキのオンパレードで放射能汚染を全国拡散させるこ
とも出来なかった。


環境省がまず、いの一番に取り組むべき事は
「非汚染地区をどう保全するか」だったのだ。
決して、ガレキを早くなかったものとしたいではない。
環境省の発想は全く真逆だった。
情けない。





注)個人の感想です。
・・・・・・・・・・・・・・引用・・・・・・・・・・・・・・・

1.放射線障害防止法に規定するクリアランスレベルについて 文科省
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2012/03/27/1301631_1.pdf

2.災害廃棄物安全評価検討会 (第1回)  平成23年5月15日(日)
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/01-gijiroku.pdf

委員会名簿
井口哲夫  名古屋大学大学院工学研究科教授
大垣眞一郎 独立行政法人国立環境研究所理事長 (座長)
大塚 直  早稲田大学大学院法務研究科教授
大迫政浩  独立行政法人国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センター長
酒井伸一  京都大学環境科学センター長
新美育文  明治大学法学部専任教授
松浦紳之  近畿大学原子力研究所教授
森澤眞輔  京都大学名誉教授

災害廃棄物安全評価検討会(第1回) 平成 23 年5月 15 日(日)14:00~16:30 場所:環境省第 1 会議室
出席委員:大垣座長、井口委員、大迫委員、大塚委員、酒井委員、杉浦委員、新美委員 オブザーバー:経済産業省原子力安全・保安院放射性廃棄物規制課 中津課長
福島県生活環境部 髙松次長
財団法人 日本分析センター 池内理事 環境省:南川事務次官、谷津官房長
廃棄物・リサイクル対策部 伊藤部長 廃棄物・リサイクル対策部企画課 坂川企画課長 廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課適正処理・不法投棄対策室 吉田室長 廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課 山縣課長補佐 水・大気環境局大気環境課 手島課長補佐
※会議は非公開で行われ、終了時の次官挨拶は公開された。

議事録抜粋 4-5頁
○大垣座長 それでは、続きまして議題の(2)福島県内の災害廃棄物の当面の取扱いについてであります。
事務局からお願いします。 ○適正処理・不法投棄対策室長 資料3-1でございますが、今お話し申し上げました5月2 日の3省連名で公表したものについて、資料3-2として次につけてございます。
これによりまして、避難区域及び計画区域の災害廃棄物については、当面の間、移動及び処 分は行わないといったことが書かれているわけですが、これを少し細かく書いたものが資料3 -1になります。資料3-1に沿ってご説明をさせていただきます。
避難区域、放射性物質による汚染については、安全面での万全を期す必要がある。一般の 方々の関心も高く、場合によっては風評被害を生ずるおそれもあることから、慎重な対応が必 要であるとしています。
避難区域及び計画的避難区域の外側では、放射性物質に汚染されていたとしても、その汚染 レベルは通常の生活に影響するほどではないということでございます。
放射性物質による汚染に関する基準、それから適切な処理の方法を科学的かつ具体的に定めることが必要だということで、そのためには時間も必要でありますと。実際、その5月2日の 時点でも、福島県においては、災害廃棄物の仮置場への搬入が本格化しており、一部の市町村 では焼却等の処理も行われているということで、このような状況において何らかの対策を講じ なければ、風評被害が広がることも懸念されるということで、当面の応急的な措置として、環 境省においては、関係省庁と相談し、資料3-2にございますように、「福島県内の災害廃棄 物の当面の取扱いについて」を取りまとめました。これにつきまして、原子力安全委員会に助 言を求めたところ、同委員会から妥当ということで評価されたということでございますが、こ の助言を、資料3-3としてつけております。
資料3-1に戻りまして、2.としまして、「避難区域及び計画的避難区域について」とい うことでございます。これは、資料3-4の次に参考として地図をつけております。その次に カラー刷りの20km、30kmという同心円のものがございますが、このカラーのほうを見ていただ きますと、避難区域がこの20km圏内。それから計画的避難区域が、北西方向の飯館村とか、こ のピンクで囲ってあるところが計画的避難区域ということになります。ここにつきましては、 移動及び処分を行わないということでございます。
-4-続きまして、3.として、「浜通り地方及び中通り地方(避難区域、計画的避難区域を除 く)について」の対応ですが、今のカラーの地図でご覧いただきますと、福島県はこの3つの 区域に分けることができるということで、浜通り地域と中通り地域を対象にしたところでございます。この浜通り地方及び中通り地方については、今回の3省合意の文書では、先ほどお話ししたとおり、当面の間、仮置場に集積をしておき、処分は行わないということでございます。 そして、処分については、災害廃棄物の汚染状況についての現地調査結果を踏まえ検討すると いうことでございまして、この調査を、環境省が原子力安全・保安院と協力して、空間線量率 のモニタリングと災害廃棄物の放射能濃度等の調査を行います。環境省のモニタリング調査に つきましては、この9日から12日の間に実施しまして、本日、その結果を配付させていただいているところでございます。
その後ですが、学識経験者から構成される検討会を環境省が設置するということで、この検 討会を設置させていただいたということでございます。ここで放射性物質により汚染されたおそれのある災害廃棄物の基準や処理方法について、モニタリング等の結果を踏まえ、早急に検 討を行う予定です。基準については、放射線量の健康影響等に関する他の分野の基準も参考と しながら、処理工程における放射性物質の挙動に関する知見を踏まえ、検討してまいります。
また、浜通り地方・中通り地方を対象としたということについては、空間線量率が他の地域 に比較して高い地点が多いということ。それから、災害廃棄物の汚染の有無とかレベルが、今 現在あまりわかっていないという状況もありますので、とにかく調査をするということ。モニ タリング等の実施をまずは速やかにやる必要があるということで、今回、この地域を指定して 調査を実施したということでございます。
今後は仮置場に集積してモニタリングを行った上で、処理方法を検討するということとして おります。
その下に参考として、「クリアランスレベルとの関係について」ということで書いてござい ます。これは、今回の災害廃棄物がクリアランスのレベルのものと一緒に議論できない、クリ アランスのレベルのものというのは、もともと原子炉等、そういった施設で使われていたもの を、そのクリアランスのレベル以下であれば、通常の廃棄物として処理をしていいというレベ ルでございます。ただし、クリアランスレベルは、東京の環境放射能水準が0.07であり、これ よりも大変に高いということで、クリアランスレベルでの処理は難しいということを書かせて いただいております。

  by setonokaze | 2012-04-14 02:42 | ガレキの広域処理

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