ガレキ広域処理の落とし穴 3  #ガレキ

100ベクレルと8000ベクレルの危うさ。

8000ベクレルの値、環境省はふれられたくないのだろう。
きわめて小さな字で、文中に紛れ込ませた。

環境省広域情報サイトの対象と処理方法 http://kouikishori.env.go.jp/howto/ 
放射線量基準値と白抜きのタイトルバーのあるすぐ上に
[※可燃物の放射線セシュウム濃度が240〜480ベクレル/以下の場合、
焼却灰の放射性セシュウム濃度は8,000ベクレル/kgを下回ります。]とある。

こんな小さな
8,000ベクレル 見落とす。当然だ。
この記述のすぐ上大きな赤い文字でしかも赤枠、
[240〜480ベクレル/kg以下]焼却凝縮の矢印の次に[8,000ベクレル/kg以下]と
表示して次に続けるのが公正なのだが、とばして、
小さな小さな注釈記述にしたのだ。

環境省は
この8,000ベクレルのあやうさを充分認識しているからこそ、
人目につかない様に工夫した。
一般に知られたくない「不都合の真実」だからだと解釈している。

3月11日以前は
「クリアランスレベル」という概念があり、有識識者が検討した結果、
一般廃棄物として扱うことが出来るのは、100ベクレル以下であった。
100ベクレルを超える放射性廃棄物は六ヶ所村の様な低レベル放射性廃棄物貯蔵所で
厳重に管理保管されていた。
だから、原発から放射性物質が一般環境に出ることは、決してない。
安全安心だと主張していた。

こともあろうに、
F1が爆発事故を起こし、放射性物質を広くまき散らすと、
東電は放射性物質は「無主物」と主張し、
対応に苦慮した政府は、急遽、8月に
「ガレキ法」を公明主導で成立させたのだ。
この法で8000ベクレルまでは埋め立てても合法としたのだ。
有識者を集めて検討したので見直すつもりはないと、
野田総理は答弁しているが、
国際法に照らしても、天下の悪法、かつ、ざる法と言える。
100ベクレルが8,000ベクレルにすり替えられた経緯なのだ。

最近、
徳島県の環境整備課が発信した
「ガレキ受け入れ拒否ついてのコメント」が、
100ベクレルと8000ベクレルにつて論理整然として、
高い評価を得ているのでご紹介だ。(下記引用)

100ベクレルを
いきなり8,000ベクレルに緩和するなど、とんでもない世界初だと思っている。
どうしても、8,000ベクレルにしなければならないのなら、
被災地限定、放射能特区を作って、やるべきだ。

この国に広く拡散した最大8,000ベクレル/kgもの焼却灰がどうなるか。。(続く)

参考 当ブログ
7.ガレキ広域処理の落とし穴2  http://lituum.exblog.jp/18001993/ 2012.3.21
6. ガレキ広域処理の落とし穴1 http://lituum.exblog.jp/17989600/ 2012.3.18

5.ガレキ問題 四国の状況 http://lituum.exblog.jp/17968498/  2012.3.14
4.ガレキの広域処理  http://lituum.exblog.jp/17963290/ 2012.3.12
3.「瓦礫」のトリック http://lituum.exblog.jp/17925190/ 2012.3.7
2.全国での「安易な瓦礫受け入れ」をやめさせる「効果的な」方法 1 http://lituum.exblog.jp/17918815/ 2012.3.6
1.全国での「安易な瓦礫受け入れ」をやめさせる「効果的な」方法 2 
http://lituum.exblog.jp/m2012-03-01/ 2012.3.6

                      引用
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
               YUCASEEMEDIA
http://media.yucasee.jp/posts/index/10685
がれき受け入れ、徳島県の説明が核心を突く

環境省が、震災被災地のガレキ処理について、全国の自治体に協力を呼び掛けているが、反対意見を表明している徳島県が、ユーザーから寄せられた意見に対して、明確な反対理由を述べている。

 質問は「60歳 男性」から寄せられ、「徳島県の市民は、自分だけ良ければいいって言う人間ばっかりなのか。声を大にして正義を叫ぶ人間はいないのか? 情け無い君たち東京を見習え」などというもの。

 これに対しての徳島県の答えは次のようなもの(一部省略)。

 【環境整備課からの回答】
 徳島県や県内のいくつかの市町村は,協力できる部分は協力したいという思いで,国に対し協力する姿勢を表明しておりました。

 しかしながら,現行の法体制で想定していなかった放射能を帯びた震災がれきも発生していることから、その処理について、国においては1キロあたり8000ベクレルまでは全国において埋立処分できるといたしました。(なお、徳島県においては,放射能を帯びた震災がれきは,国の責任で、国において処理すべきであると政策提言しております。)

 放射性物質については、封じ込め、拡散させないことが原則であり、その観点から、東日本大震災前は、IAEAの国際的な基準に基づき、放射性セシウム濃度が1キロあたり100ベクレルを超える場合は、特別な管理下に置かれ、低レベル放射性廃棄物処分場に封じ込めてきました。(クリアランス制度)

 ところが、国においては、東日本大震災後、当初、福島県内限定の基準として出された8000ベクレル(従来の基準の80倍)を、その十分な説明も根拠の明示もないまま、広域処理の基準にも転用いたしました。(したがって、現在、原子力発電所の事業所内から出た廃棄物は、100ベクレルを超えれば、低レベル放射性廃棄物処分場で厳格に管理されているのに、事業所の外では、8000ベクレルまで、東京都をはじめとする東日本では埋立処分されております)

 ひとつ、お考えいただきたいのは、この8000ベクレルという水準は国際的には低レベル放射性廃棄物として、厳格に管理されているということです。

 例えばフランスやドイツでは、低レベル放射性廃棄物処分場は、国内に1カ所だけであり、しかも鉱山の跡地など、放射性セシウム等が水に溶出して外部にでないように、地下水と接触しないように、注意深く保管されています。

 また、群馬県伊勢崎市の処分場では1キロ当たり1800ベクレルという国の基準より、大幅に低い焼却灰を埋め立てていたにもかかわらず、大雨により放射性セシウムが水に溶け出し、排水基準を超えたという報道がございました。

 県民の安心・安全を何より重視しなければならないことから、一度、生活環境上に流出すれば、大きな影響のある放射性物質を含むがれきについて、十分な検討もなく受け入れることは難しいと考えております。


 余りにも当たり前すぎる回答だが、環境省から提示された8000ベクレルの基準の理由は説明がないまま。放射能は封じ込めが原則であり、それを地方自治体に押し付けるのは酷でしかない。徳島県の説明は、ひじょうに核心を突いたものだ。

  by setonokaze | 2012-03-28 08:39 | ガレキの広域処理

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