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日本の原発はなぜ不安全なのか。 #genpatsu

日本の原発はなぜ不安全なのか。

1000ガル以下でもストレステスト合格。
だが、余裕(倍)はわずか1〜2しかない。

安全率
安全率が低いのは模型飛行機を除いて、人力飛行機。
人力飛行機は究極、安全率1.1をめざす。
(人力飛行機が飛ぶか、飛ばないかと言われていたときの話,今はいくらなのかは知らないが)
1.1は壊れるか、壊れないかのギリギリだ。
ちょっとした、想定外の強い風が吹いても壊れる。
だから、早朝とか、風のない時にテストフライトをする。
ま、人力飛行機は壊れてもセシュウムを飛散させることはない。
1.1とはさほどのものだ。

安全余裕1〜2が原発としてはいかに、あやういものか。
4号機が次の地震で壊れれば、東京が終わると言われるのはこの為だ。

現在の日本の原発なぜ、かように余裕のないもの作ってしまったのか、
よく専門家の人達に検証してほしい。

学生時代に設計で、いやと言う程の教えられたのが、設計時の安全率。
設計者が自由に決めることが出来る。
だが、これがくせ者。
安全率を低くすれば、安く製造出来るが、壊れやすくなる。
高くすれば、安全だが製品は高価な物となる。
兼ね合いが難しい。

設計の部材の安全率は1.2〜10だ。
繰り返し力のかかる部材は10に近くする。
宇宙工学では1.15〜1.25倍だ。重くなると打ち上げ難いからだ。
(宇宙地震は想定しないのでこれで良いと思う)

化学プラントの安全率は4倍と経験からされている様だ。
原子炉の圧力容器ですら、3らしい。低すぎる。

安全余裕
原子力プラントでは、何故か、安全率と言わず、安全余裕と言う。
安全率と言えば、他と比較されてしまうからだと私は考えている。
安全余裕は工学上の正しい用語でないと思う。
まやかしだ。

原発となれば、訳が違う。絶対安全を設計上要求される。
一般設計より、絶対安全側に安全率を設定しなければならない。

だが、残念ながら、そうなっていないようだ。
だから、色々な事故が、原発では起っているし、今後も原発事故は起こり続けることになる。

発電用の原発は商業炉だから儲けを出さなければならない、
絶対安全の設計でなければならない原子炉が、コマーシャルベースに合うように、安全を低くせざるをえなかったのだろう。
残念なことだ。

報道によると、安全率でなく、余裕率と言う表現とか、余裕(倍)とかを使っている。
わざと、設計上の安全率を使わないのは意図的だと思っている。



ゆるゆるすぎる耐震基準
今度原発が事故る時は、地震だと私的には考えている。
F1が事故ったのは津波のせいで、地震が原因とはせずに、
何もお上も、東電も東電以外も抜本的対策をしようとしないからだ。
地震に対する考えが甘すぎる。
1000ガルには少なくとも耐えるようにしてほしい。

伊方3号機の570ガルでもゆるゆるの耐震なのに、東通1は450ガルだと。
直下型地震では1000ガルを超えたと言うのにだ。
(2011東日本大震災 震度7 2933ガル 宮城県栗原市。2008岩手・宮城内陸地震 震度6強  4022ガル。2004中越地震 2515.4ガル)
1000ガル以上に耐えられるのは、わずか2基だけだ。
1000ガルに耐えられない(充分な安全率を有していない)原発は「直ちに廃炉にする」と個人的には考えている。





注)個人の感想です。                     
                             2012.12.11加筆
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                        朝日新聞24年1月19日
日本の原発はなぜ不安全なのか。 #genpatsu   _b0242956_5503725.jpg

余裕度わずかの炉心も
耐性評価はこれまで10ヶ所14基の原発で1次評価の報告書が提出されている。福1原発以外はすべて法的な安全基準を満たし、事故で保安院が要求した対策もとっているため、各電力会社の評価について今後、保安院から妥当と判断される見込み。
揺れに対して多くは想定の1.7〜2.0倍の余裕があり、10メートル以上の津波に耐えられるとしている。*これ以上の揺れや津波に襲われた場合は、安全性が保証されていないことを意味する。

  by setonokaze | 2012-01-20 06:23

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