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示唆に富む「福島原発事故」@aquamasa さんのこと。

示唆に富む「福島原発事故」@aquamasa さんのこと。

確か、2年前のこと まだ今程、原発論議がされていなかった。
原子力のことに素人の私(今でも素人だが)は、原子力のことを論理的に色を付けずに知りたいと、あっちググり、こっちググりしていた。
偶然 @katsuyonakao さんのフォローの中から@aquamasa さん見つけたのです。
でも、当時は滅多に、原子力関係ツイートのせてくれません。
時折、なにげにされるツイートが、
まぎれもなく私が探していたものだったのです。
Twitterがなければ、巡り会うことはなかったこと。
勝手に、@aquamasa 先生、Twitterに感謝です。

@aquamasa さんがご自分のHPに近況を載せたとのツイーとがあり、その中から、今日は さわり、示唆に富む「福島原発事故」を御紹介させて戴く。
けっして、マスコミには取りあげられないであろうことが残念です。



て と ら 2012年 37号

示唆に富む「福島原発事故」@aquamasa さんのこと。_b0242956_23202593.jpg


明けましておめでとうございます。
 2011年は災難の年でした。直接、間接、程度の差こそあれ、どなたも災害を意識する年だったでしょう。東北地方を中心に東日本を襲った大震災。水戸でも経験したことのない激震でした。東北沿岸の津波被害の映像は現実のものと思えないものでした。それに加えて福島の原発事故。仁にとって他人事ではありませんでした。個人的にも災いの年でした。仁が前立腺がんになり、治療に半年を費やしました。
 こうした災難や病魔に見舞われると、あらためて平常の生活が,どんなにありがたいものか,しみじみと感じます。日ごろの平穏にみえる生活が危ういものと背中合わせであることを思い知らされました。
 今年は、災難から再生へ、生活を立て直していく着実な一年にしたいものです。
 

大 震 災 の 体 験
                   (略)
 福 島 原 発 事 故
 
大震災に加えて、東電の福島第1原子力発電所の4基の原子炉が、冷却不能になったとのニュースには驚きました。仁は、日本の原子力研究の草分け、東海村の研究所で最初期から仕事をしてきました。研究と発電は別もの、それに第一線からとうに離れたとはいえ、かつて原子力界にいた者として、この事故を"準"インサイダーとして見、かつ考えてきました。
 私の結論は、端的に言って日本での原発は終わりだろうということです。事故以前は軽水炉型原発の安全性は確保されていると信じていました。地震と津波で3基もの原発が次々に過酷事故に陥り、核燃料が溶融し、放射能を広範囲に撒き散らすような事態がこの国で起きるとは思いもよらないことでした。
 次第に分かってきたことで決定的だったのは、原子力界の体質です。原発を運転管理する電力会社、安全規制に当たる政府機関、関係する専門家たちなどが、馴れ合って実質的な対応を怠ってきたのでした。地震津波による原発の脆弱性について警告されていたのに耳を傾けませんでした。彼らは、外に向かっては「絶対安全」を口にしながら、内部では自己点検と改善を怠るという、歪んだ世界を創り出していたのでした。
私も原子力界内部にいて,体制的欠陥には気づいていました。縦割り行政、推進と規制の不分離、内部での異論を許さない風土などです。批判的意見を秘めながら、長いものに巻かれたまま,原子力周辺の狭い分野での自分の研究だけをよしとしてきたのでした。
 原子力エネルギーに手を染めたことが間違っていた、という意見があります。私はそうは思いません。しかし、一旦これほどの大規模事故が起き、その根本的原因が組織的欠陥にあることが明らかになった以上、抜本的見直しが必須です。今後、改革案が議論され、技術的対策も講じられることでしょう。しかし今後の地震や津波の規模について予測がつきません。日本で原発を続けることを世論は許さないでしょう。一気には無理でしょうが、段階的に原発依存から脱却するしかありません。
 後始末の仕事が残されています。それだけで何十年もかかると予想されます。後の世代に残す大変な負の遺産です。原子力の世界で生きてきた者として、「終わりの始まり」を見届けたいです。

以下略

http://homepage2.nifty.com/aquarian/Tetra/Tetra12/Tetra12.htm

追) @aquamasa さんからお返事戴いた。うれしいことです。1/6

「@lituum さん、「てとら」に掲載した原発事故についての意見のご紹介感謝。親しい友人に年賀状代わりに送っている通信です。限られた紙幅ゆえあれこれの含みを持った表現を切り詰めたもの故、どのように受け取られるかの心配は残りますが、HPに公開したものです。広く読まれること歓迎です。」

  by setonokaze | 2012-01-06 00:04

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